日本、主力を欠いたベルギーに0-1…この「惜敗」が意味すること

11月15日(水)21時25分 All About

サッカー日本代表は11月14日、ベルギーとのテストマッチに臨み、0-1で敗れた。身体を張っていたDF吉田(写真中央:JFA/アフロ)ら日本代表だったがエースのFWルカクに一瞬の隙を突かれた。ブラジル戦に続き欧州でのテストマッチで明らかになった日本代表の実力とは。W杯では苦戦が強いられそうだ。

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ロシアW杯で勝ち上がれるか。試金石となる試合だったが…

サッカー日本代表への現状の評価ははっきりした。
ロシアW杯で勝ち上がるのは、やはり難しい。

11月14日(日本時間15日早朝)に行われたベルギーとのテストマッチは、0-1の結果に終わった。

10日のブラジル戦に比べれば、見るべきところはあった。ブラジル戦のように序盤に失点をすることなく、守備の狙いもはっきりとしていた。

それでも、勝利はつかめていない。

数多くのチャンスを許すことはなかったが、日本の決定機も決して多くはなかった。短くまとめてしまえば、「守備はうまくいったが、攻撃はいまひとつだった」という内容である。もっと突っ込んで言えば、「相手に攻めさせてもらえるところはあったが、こちらは攻めさせるつもりがなかったのにやられてしまった」という表現が当てはまる。その結果が0-1だった。

主力の欠場したFIFAランク5位に見せつけられた力の差

ベルギーは正GKのクルトワと、エース格のエデン・アザールが出場していなかった。その他にも、レギュラークラスがスタメンから外れていた。ベストメンバーではなかったわけだが、それについては日本も同じである。本田圭佑、岡崎慎司、香川真司といった常連を選ばず、初代表の長澤和輝がスタメンで出場している。

主力の欠場がより大きなデメリットになったのはどちらなのかを、ここで論じるつもりはない。大切なのは、FIFAランキング5位のベルギーに力の差を見せつけられたことである。

W杯のグループリーグでは最低「勝点4」が必要…

ロシアW杯の組み合わせ抽選で、日本は最下位グループの第4ポット(※)に入ることとなった。4か国で争われるグループリーグの対戦相手は、いずれも格上ということになる。FIFAランキングが上というだけでなく、実力的にも日本を上回る相手が集まってくる。

(※W杯のグループリーグで戦う相手は組み合わせ抽選によって決まるが、抽選にはポットが使われる。ポットは今大会から10月発表のFIFAランキングをもとに原則上位8チームずつ4グループに分けられるようになった。ブラジル、ベルギーは第1ポットに入る。抽選では各ポットから1チームを選び、8グループに分けられる。グループリーグは各グループ4チームで戦う)

決勝トーナメントへ勝ち上がるには、少なくとも勝点4を確保したい。つまりは1勝1分1敗ということになるのだが、1勝を狙うのは第2ポットか第3ポットの国になるはずだ。“クルトワとアザールのいないベルギー”と同レベルの相手に。

そう考えると、ベルギー戦の結果は重い。最少失点で敗れたとしても、勝点は「0」なのだ。この日のベルギーなら少なくとも引き分けに持ち込めなければ、W杯のグループリーグ突破は見えてこない。

世界における現在地を確認する機会だった今回の2試合は、ロシアW杯で厳しい戦いが待ち受けていることをはっきりとさせた。誰もが予感していたことだが、現実は想像よりもさらにシビアだった。

ロシアW杯で、日本は何を目指すのか?

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のサッカーは、自分たちの良さを出すことにばかりとらわれず、かといって相手の特徴を消すことがすべてではない。バランスのとれた戦い方を目指している。

だが、このままでは「惜敗」や「善戦」が精いっぱいである。「それでもいい、そこから日本が目指すべき方向性が見えてくる」との考え方はあり、「どんな形にせよ、勝つことで得られるものはある」との考え方もまた成り立つ。

ロシアW杯で、日本は何を目指すのか。何を得ようとしているのか。「決勝トーナメント進出」や「上位進出」といった漠然とした目標ではなく、評価基準をはっきりとさせるべきある。それによって、戦術も戦略も変わってくるからだ。
(文:戸塚 啓)

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