巨人・岡本和 GG賞受賞も「このままでは三塁を守ることができない」指揮官から「酷評」された理由
2022年11月15日(火)11時41分 ココカラネクスト

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プロ野球の守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデン・グラブ賞が14日、発表された。
セ・リーグの三塁手部門では巨人・岡本和真内野手(26)が130票を獲得し、2年連続の受賞となった。
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岡本和は今季、リーグトップの守備率9割7分5厘をマーク。令和の三冠王、ヤクルト・村上を抑えての戴冠となった。
球団を通じて「自分では納得のいく守備ではなかったので、来年はもっと精進してチームのため、投手のために頑張りたいと思います」とコメントした。
一方で本人のコメントにもあるように、GG賞獲得とはなったが、守備の面で課題も指摘されている。
大の巨人党で知られるキャスター、徳光和夫氏の公式YouTubeチャンネル「徳光和夫の人生ジャイアンツ 日テレGタス公式」が今月3日までに更新した動画内で巨人・原監督が岡本和の守備について語るシーンがあった。
動画内で今季低迷したチームの守備力について触れる場面で原監督は岡本和に関して「2021年のCS前に肉離れをしたでしょ。あれが少し尾を引いている」とコメント。今季失策数は昨年の4失策から8と倍増。勝負どころでのエラーも目立った。
こういった点を受け、「この秋はとにかく体づくり。打撃どうこうじゃなく、曲りなりにも俺も守ってきた、長嶋さんという素晴らしい三塁手もいる」として、続けて「ホットコーナーという意味では、和真、このままでは来季はサードを守らせることはできないよ」と本人に直接奮起を促したという。
「4番・サード・長嶋」で知られる巨人のホットコーナーといえば、実績のある選手が守ってきた伝統のあるポジションでもある。その系譜に連なる選手としてさらなる精進を求めたのだ。
すでに岡本和も自覚を持って、取り組んでいる。守備のスペシャリストとして知られる新任の川相1軍総合コーチのもとで、秋季練習では熱心に守備練習に取り組む姿が伝えられた。技術向上に貪欲な姿勢を見せているという。
今季は打撃面でもシーズン通して好不調の波が激しく、勝負どころの8月から中田に4番の座を譲るなど、悔しいシーズンとなった。V奪回を目指す来季、岡本和の力は欠かせない。攻守ともに巻返しを期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]