FA移籍で好成績残す選手少ない 例外は工藤、金本、稲葉ら

11月15日(水)7時0分 NEWSポストセブン

ロッテの涌井秀章はFAでメジャーへ?(写真:時事通信フォト)

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 ストーブリーグが本格化し、スター選手たちは移籍交渉や契約更改に臨む。今オフの目玉はMLB移籍する日本ハムの大谷翔平(23)だが、他にオリックスの守護神・平野佳寿(33)、ロッテのエース・涌井秀章(31)が海外FA権を行使してメジャー挑戦の意思を表明。国内移籍市場では12〜13人がFA権を行使するとみられている。


 中でも注目は日本ハム勢。守護神・増井浩俊(33)、捕手・大野奨太(30)、主砲・中田翔(28)らがFA権を得た。


 FA移籍した選手の年俸は「現状維持が上限」となるが、複数年契約などでコストが高騰し、一気に“割高”な選手になりがちなのだ。


「そう考えると価値があるかは微妙。FA権行使を決めた大野の守備はゴールデングラブ級だが、打撃に難があって故障もある。日本ハムではセットアッパー・宮西尚生(32)もFA権を得たが、すでに今季年俸は2億円。獲得に乗り出す球団があるかもわからず“行使せず残留”を選んだ。阪神が興味を示している中田も、残留に気持ちが傾いているという。増井には巨人などが獲得に動きそうだが、資金力のあるセの球団で大金をもらっても、期待通りに働くかどうか」(日本ハム担当記者)


◆なぜFAは失敗ばかりなのか


 巨人は昨オフに超大型FA補強を断行し、惨憺たる結果に終わった。3年7億円でDeNAから獲得した山口俊(30)はわずか1勝(移籍前年は11勝)。


『プロ野球なんでもランキング』の著書があるジャーナリスト・広尾晃氏はこういう。


「過去のFA移籍を検証しても、安定して好成績を残した選手はほとんどいない。先発投手だと西武で113勝(13年)、ダイエーで49勝(5年)、巨人で53勝(7年)の工藤公康がほぼ唯一の例。打者でも、移籍先で1000本以上打ったのは金本知憲(広島→阪神)、稲葉篤紀(ヤクルト→日本ハム)、谷繁元信(横浜→中日)、内川聖一(横浜→ソフトバンク)、和田一浩(西武→中日)の5人だけ」


 広尾氏の算出した今季の“費用対効果”をみると、FA移籍組のコストパフォーマンスの悪さが際立つ。成瀬善久(32、ロッテ→ヤクルト、年俸1億4400万円、1アウトあたり年俸は288万円)や鶴岡慎也(36、日本ハム→ソフトバンク、年俸7600万円、1塁打当たり年俸が422万円)。杉内俊哉(37、ソフトバンク→巨人)、片岡治大(34、西武→巨人=今季で引退)に至っては今季一軍出場がなく、“算出不能”という有り様だった。


 FA市場は“高い買い物”になりがちなのだ。


※週刊ポスト2017年11月24日号

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