元英代表DFケーヒルが現役引退「すべてを捧げた」…チェルシーでは数々のタイトルを獲得

2022年11月16日(水)20時33分 サッカーキング

かつてチェルシーで活躍したケーヒルが現役引退 [写真]=Getty Images

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 元イングランド代表DFガリー・ケーヒルが16日、自身の公式SNSを通じて現役引退を発表した。

 ケーヒルは1985年12月19日生まれの現在36歳。アストン・ヴィラの下部組織出身で、18歳だった2004年夏にバーンリーへとレンタル移籍。2004−05シーズンはEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)で27試合出場1ゴールを記録し、クラブの年間最優秀選手に選ばれた。翌シーズンよりアストン・ヴィラに復帰すると、2006−07シーズンはプレミアリーグで20試合に出場。翌シーズンはシェフィールド・Uへのレンタル移籍を経て、冬の移籍市場でボルトンへと完全移籍した。

 ボルトンでは加入直後から定位置を確保。約4年間の在籍で、公式戦147試合に出場して15ゴールを挙げた。2012年1月にチェルシーへと完全移籍で加入。2011−12シーズンのチャンピオンズリーグ決勝・バイエルン戦ではフル出場を果たし、クラブ史上初のCL制覇に貢献した。その後も“ブルーズ”の最終ラインを支え続け、2014−15シーズンにはプレミアリーグ36試合の出場で1ゴールを記録。クラブにとって5シーズンぶりのリーグタイトル獲得に一役買った。2017−18シーズンからはクラブのキャプテンに就任。翌シーズンは当時のマウリツィオ・サッリ監督の信頼を掴めず、公式戦わずか8試合の出場にとどまった。同シーズン限りでチェルシーからの退団が決定。チェルシーでは公式戦通算290試合の出場で25得点を挙げた。CLだけでなく、プレミアリーグ優勝を2回、ヨーロッパリーグ(EL)制覇を2回と数々のタイトル獲得に貢献。FAカップでも2度の頂点に立った。

 その後はクリスタル・パレスで2シーズンプレーし、2021年夏にボーンマスへ完全移籍で加入した。2021−22シーズンはEFLチャンピオンシップで22試合に出場し、クラブにとって3シーズンぶりのプレミアリーグ復帰に貢献。契約満了に伴い同シーズン限りでボーンマスを退団してからは、フリーの状態が続いていた。これまでにプレミアリーグ通算で394試合に出場して28ゴールを記録している。

 また、ボルトン時代の2009年にはイングランド代表に初招集。2010年からはコンスタントに招集を受けるようになり、FIFAワールドカップはブラジル大会とロシア大会に出場した。イングランド代表としては61試合出場5ゴールを記録している。

 現役引退を決断したケーヒルは、自身のSNSを通じてメッセージを発表している。

「サッカーは僕に多くの喜びと成功を与えてくれたゲームだ。スパイクを脱ぐ決断をした今、僕はサッカーにすべてを捧げたと正直に言える。かつて夢見た多くのことを実現し、信じられないような思い出を作ることができた。CLやプレミアリーグでの優勝といった最高の瞬間から、母国のキャプテンマークを巻いた試合、そしてチェルシーのキャプテンとしてFAカップを制したことまで、すべてが永遠に僕の心に残るだろう。また、チームメイトや監督、クラブに貢献する裏方の方々を含めて、サッカー界で活躍する多くの人たちと素晴らしい友情を育むことができた」

「選手をやめるという決断は、簡単なことではない。20年間、毎日トレーニングに励み、自分が所属していたチームの成功のため、試合当日に最高のコンディションでプレーできるように努力を重ねてきた。今後の選択肢を考える時間ができて、熟考を重ねた結果、今が自分のキャリアの次のステージに進む時だと感じたんだ」

「これまで僕を支え、一緒に歩んできてくれた最高の家族に、特別な感謝の気持ちを伝えなければならない。現役を引退して、これからは家族と多くの充実した時間を過ごすことができる。それが楽しみだよ」

「そして、これからもサッカーは常に僕の一部で、僕が愛するものだ。だからこそ、これは1つの章の終わりに過ぎない。僕にとって、人生の新しい章が始まる時に重要なのは、後ろ向きになるのではなく前向きになることなんだ」


【投稿】ケーヒルが現役引退を報告

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