ロッテファンのブーイングで追い出された…佐々木朗希「最後のファン感謝デー」で懸念される“前例”

2024年11月16日(土)7時0分 週刊女性PRIME

佐々木朗希(2022年報道写真展)

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 2023年のオフシーズンより燻っていた、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(23)のメジャーリーグ移籍騒動に決着がつけられた。

 MLBが定めた「25歳ルール」にそぐわないマイナー契約を選択し、譲渡金が大幅ダウンすることを承知でポスティングシステムによるメジャー移籍を容認した千葉ロッテ。

 球団を通じて「感謝しかありません」とのコメントを発表した佐々木は、晴れて“夢の舞台”に挑戦することになるが、“大エースを擁してのリーグ優勝と日本一”を夢描いていたロッテファンの落胆ぶりは想像に難くない。

 そんなファンへの“裏切り”とも取られかねないゴタゴタ移籍劇を繰り広げただけに、オフシーズンの目玉イベントの開催が懸念されている。

《ファン感絶対荒れるやろ…正直ワイですら現地行ったら恩知らずとヤジ飛ばすぞこれ》

《ロッテのファン感は荒れるだろうな。 佐々木朗希のメジャーへポスティング移籍を巡って、入場のロッテファンが一斉に、球団フロント抗議の大ブーイング起きるぜ?》

《佐々木朗希にブーイングするとか言ってる人いるの? やめときなよ ブーイングする価値も無い もうロッテの選手じゃないんだからほっときなよ》

“サイドレターはない”とするロッテ球団

 11月17日に開催を控えた、ZOZOマリンスタジアムで開催されるマリーンズファン感謝デー『MARINES FAN FEST 2024』。SNS上では、選手とファンが触れ合える年に1度のビッグイベントで「ブーイング」が起きかねない、とーー。

「もちろん、佐々木だけに向けられるブーイングではないでしょう」とは、パ・リーグ球団を中心に取材するスポーツジャーナリストの見解。

 2020年の入団当初より“5年計画”を掲げて佐々木の育成に注力してきたロッテだが、囁かれるのが契約時に早期渡米の約束を交わしていたとされる“サイドレター”の存在。そして今年、ちょうど5年を迎えたタイミングとなる。





「球団は“密約”やサイドレターを否定していますが、ポスティングを認めるまでの経緯と理由をほとんど明かしていません。むしろ、当初から“決まっていたこと”ならば諦めがつくものの、ファンが選手と球団に不信感を募らせるのは当然と言えます。

 熱心、熱狂的な応援で“世界一のファン”とも称されるロッテファン。佐々木の“最後の顔見せ”の場とされるファン感で、“伊良部の二の舞”が起きなければいいのですが」(前出・ジャーナリスト、以下同)

 1996年オフに勃発した元ロッテ・伊良部秀輝さん(享年42)によるメジャー移籍騒動。子どもの頃からの“夢”だったニューヨーク・ヤンキースへの移籍を希望するも、当時の伊良部さんはFA権を取得しておらず、保有権を持っていたロッテは拒否。

伊良部さんも参加したファン感で

 結局、引かなかった伊良部さんに折れた形で、ロッテは保有権をサンディエゴ・パドレスに譲渡したメジャー移籍が実現。が、あくまでもヤンキースを望む伊良部さんは、パドレス選手を巻き込んでのトレードを模索して入団を勝ち取ったのだった。

 1997年からMLBで6年間プレーした後に日本復帰するも、所属先は古巣・ロッテではなく阪神タイガース。引退後は暴行容疑をかけられて逮捕されたり、はたまたアメリカや日本の独立リーグで現役復帰するなど、何かと世間を騒がせ続けた伊良部さんだったが、2011年7月にロサンゼルスの自宅で自死を選んだのだった。

「この伊良部による移籍問題をきっかけにNPB、MLB間での協議が行われ、1988年に成立したのがポスティング制度。皮肉なもので、同じくロッテの佐々木の移籍によって、ドラフトを含めた制度見直しのきっかけになる可能性もある。

 そして伊良部の“メジャー表明”後に開催されたファン感です。愛想を尽かせた一部ファンからのブーイングも起きたりと、本人はファンに感謝の意を表していたにもかかわらず追い出される形でチームを去っていきました。当時を知るロッテファンは佐々木に伊良部を重ね、その“末路”を心配しているのかもしれません」

 はたしてロッテのファン感謝デーで、佐々木を迎えるのは激励の拍手か、それともーー。

週刊女性PRIME

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