F1ラスベガスGP開催に向けた建設作業が現地の日常生活に大きく影響。ハミルトン「地元住民を尊重すべき」と促す

2023年11月17日(金)7時0分 AUTOSPORT web

 メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1がラスベガスに大きな混乱を起こしていることを受けて、現地に赴くF1コミュニティのメンバーに対し、「地元の人々を尊重する」よう呼びかけた。


 F1は今週末の第22戦ラスベガスGPに推定5億ドル(約755億9700万円)の投資を行っており、今後数年にわたりラスベガスには大きな経済的利益が生まれるものと見込まれている。しかし世界のエンターテインメントの中心でレース施設を開設することは、必然的にラスベガスの住民、ビジネス、そして日常生活に大きな混乱の波をもたらした。建設作業により通行止め、交通渋滞、騒音公害が発生し、通勤や日常生活に混乱が及んだほか、地元企業は客足の減少や駐車制限の影響を受けてきた。


 この9カ月間、市庁舎では苦情が山積みとなり、リバティ・メディアのCEOを務めるグレッグ・マフェイは今週末のレースの祭典に先立ち、市民に謝罪せざるを得ないと感じた。


「ラスベガスの住民全員に謝罪したい。彼らが辛抱して我々を許容してくれることに感謝している」とマフェイは語り、続いてF1の存在によるプラスの効果を強調した。


「我々はこの地域に約17億ドル(約2571億1800万円)の収益をもたらすことになるだろう。これは、レースを観たいファンのためだけの利益ではない。ラスベガスにとって大きな経済的利益になることを願っている」


「今年はすべての建設作業が行われた最も困難な年であり、将来は状況がより楽なものになることを期待している」

2023年F1第22戦ラスベガスGP ラスベガス・ストリップ・サーキットのパドック
2023年F1第22戦ラスベガスGP ラスベガス・ストリップ・サーキットのグランドスタンド


 火曜日にラスベガスで開催された『IWC X AMG』のイベントで、ハミルトンは地元住民の苦情について知り、F1コミュニティに呼びかけた。


「イベントがここで行われることについて、多くの苦情があったことを聞いた。僕たちは地元住民を尊重しなければならないと思う」と7度の世界チャンピオンであるハミルトンは語った。


「ここには懸命に仕事をしている人たちがたくさんいる。この街にはお金と富があり、この業界のなかで僕たちが行く場所もある」


「人々が気遣われるようにしなければならないと思う。派手で華やかなことをやる一方で、人々がそれによりマイナスの影響を受けてしまうようなサーカスに僕たちはなるべきではない」

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