再び「優勝する気ある?」 中日の「大出血トレード」続々でファンがやきもきする「理由」

2022年11月18日(金)15時7分 ココカラネクスト

 中日・京田陽太内野手(28)とDeNA・砂田毅樹投手(27)の1対1の交換トレードが18日、両球団から発表された。

 手薄だった左の中継ぎ強化を目指す中日と遊撃ポジションを強化したかったDeNAの思惑が合致したとされる今回のトレード。

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 京田は16年ドラフト2位で日大から中日に入団すると1年目から堅実な守備で遊撃のレギュラーを獲得。新人王に輝くと、その後は不動の遊撃手としてチームを支えた。今季も開幕からスタメンに名を連ねたが、打撃が低迷、43試合出場で打率・172、3本塁打、8打点と入団以来ワーストの成績に終わっていた。

 一方、今季球界内でも大きく注目を集めたのは5月の試合中の出来事にあった。

 5月4日のDeNA戦(横浜)。先発出場した京田が攻守に精彩を欠いたプレーを見せると立浪監督が激怒。「戦う顔をしていない」として、試合中に名古屋に強制送還を命じたのだ。その後、一軍に復帰した時期もあったが、シーズン終盤は2年目の土田が遊撃ポジションを守ることが多く、出場機会を減らしていた。

 一方、中日は先に阿部と楽天・涌井との交換トレードでも話題を呼んだばかり。マスターの愛称でも知られる阿部はシーズン中4番を務めたときもあるなど、勝負強い打撃が売り。打線の中軸として機能していたこともあって、そのときも中日ファンの間では「優勝する気ある?」とネットを中心に悲嘆の声であふれたが、今回の京田放出にも衝撃が走った。

 ツイッターでは京田の名前がトレンド入り。ネット上では「もう立ち直れない・・・」「京田クラスのショートが何人いる?」など、球団の判断に疑問を呈す声も上がっていた。

 阿部、京田といったこれまでチームを支えた中心選手を放出、続々と「血の入れ替え」を進める立浪監督にはこんな声も。

 「ここまで思い切ってチーム改革を進めるのはなかなかできないこと。一方で京田に関しては5月の一件以来、しこりを残した。今後も監督に歯向かえば出されると感じたら、選手もおとなしくせざるをえないのではないか」(放送関係者)

 立浪監督は選手にシーズン中「強い気持ち」を打ち出すことを求めたこともあったが、このような「強権発動」が敢行されれば、チームカラーはなかなか変わらないという見方もある。

 シーズン総括で指揮官自ら「ここまで打てないかというのはあった」と漏らしたように、貧打線解消が課題とされる中、2人の主力選手を放出し、投手獲得に至った中日にはちぐはぐさも漂う。最下位からの巻返しを図る来季、果たして立浪監督の思惑通り、イキのいい若手を育てられるか。注目のシーズンとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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