プレミアリーグ序盤戦通信簿!全20チームをランク分け評価

11月18日(月)18時30分 FOOTBALL TRIBE

写真提供: Gettyimages

著者:秕タクヲ

8月にプレミアリーグの新シーズンが開幕し早いもので第12節まで消化した。今週のインターナショナルマッチウィークを挟み、年末年始怒涛の連戦を含めた中盤戦へと突入する。相変わらず序盤戦から数多くの語るべきポイントが存在し、ますますプレミアリーグのおもしろさを感じる、そんな初冬を過ごしいてる方も多いのではないだろうか。

今回はプレミアリーグ「序盤戦」の各チームの評価をご紹介していきたい。
プレミアリーグ20チームを「ランクS、ランクA、ランクB、ランクC、ランクD」の5フェーズに分類し評価を行った。
評価要素は「これまでの戦績・試合の内容・チームのポテンシャル・チームの目標点」を中心とし、その他特筆すべき観点も加味して評価を下した。


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ランクS

最高ランクに値したチームは、リバプールチェルシーシェフィールド・ユナイテッドレスター・シティの4チームである。

リバプールの開幕から11勝1分という結果は決して偶然ではないことは、試合内容を見ても明らかだ。かつてはロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネの強力な3トップの活躍が際立ったが、日々成長中の両サイドバック、全く崩れない中盤も頭角を表し、つけ入る隙がない状況である。

またチェルシーも開幕こそはつまづいたが、現有戦力とローンバックの逸材たちを見事に融合させチーム力の底上げに成功させた。試合ごとに主役が変わるという環境もチームの状況が良好であることを示している。

昇格組として独特の戦い方で旋風を巻き起こしているシェフィールド・ユナイテッドも忘れてはならない。ここまで失点数が9。毎年失点数が重なり苦しむ昇格組を目にするが、シェフィールド・ユナイテッドにとっては全く関係のないことである。

昨シーズン途中から就任したブレンダン・ロジャースの息がかかった若手集団レスターがプレミアリーグを大いに盛り上げている。戦績よし、ゲーム内容よし。ビッグ6の牙城を崩すカウントダウンはもう既に始まっているようだ。


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ランクA

ランクAはマンチェスター・シティバーンリークリスタルパレスブライトンの4チームである。

マンチェスター・シティはアイメリク・ラポルテの負傷離脱が痛手となり序盤は苦しんだ。彼の不在がチームにとって痛恨であることは、ウォルバーハンプトン戦を見ると分かるだろう。しかし、それでもロドリを最終ラインに配置するなどペップ・グアルディオラの修正能力は評価できるものがある。

バーンリーも成熟度は増しているようだ。アシュリー・バーンズ、クリス・ウッド、ジェイ・ロドリゲスへボールを渡せば何かが起きる。そう信じてどこからでも前線へボールを運ぶひたむきさは、バーンリーの結束力さえも感じ取ることができる。

毎シーズン開幕ダッシュには失敗することが多いクリスタルパレスだが、今シーズンは全く違う姿を見せている。ウィルフレッド・ザハの移籍希望が叶わずチームに不協和音が広がりチームのパフォーマンスに悪影響を及ぼすと予想した者も少なくなかったが、さすがはロイ・ホジソン。見事にチームを1つの方向へ意思統一させた。またガリー・ケイヒルの存在がチームをより強固なものにしているとも思える。

ブライトンもここまでかなり奮闘していると言えるだろう。グレアム・ポッターの哲学が浸透し、ソリッドな戦いで粘り強く勝利を手繰り寄せている。縦に早いサッカーがまさかブライトンから見られるとは思わなかったという意表を突かれたのも評価できるポイントである。

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ランクB

ランクBはニューカッスルボーンマス、そしてウォルバーハンプトンの3チームである。

スティーブ・ブルースが監督に就任し懐疑的に見る人も多かったが、5バックでしっかり守り、アラン・サン=マクシマンとミゲル・アルミロンのサイドハーフを中心にダイナミックな攻撃を仕掛ける戦法で順調に勝ち点を積み上げている。ロングスタッフ兄弟のハードワークにも注目の目が注がれる。

ボーンマスもカラム・ウィルソン、ジョシュア・キングの攻撃陣を筆頭に戦える集団を作り上げている。デイヴィッド・ブルックスの負傷がボーンマスの懸念点だが、今シーズンローンで加入したハリー・ウィルソンの躍動もあり中位をキープに貢献している。毎シーズン問題点として挙げられている失点数の多さは今までのところ目立っていない。

ウォルバーハンプトンは、リーグ戦・ヨーロッパカップの両輪を回す非常にタフなシーズンではあるものの、しっかりと踏ん張っている印象。昨シーズンのバーンリーとは状況は異なるようだ。今シーズンから加入した、パトリック・クトローネ、ペドロ・ネトがまだチームにフィットできていないと感じる箇所が散見されるため、彼らの順応がチームを向上させる一手になると見ている。


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ランクC

ランクCはマンチェスター・ユナイテッドトッテナムウェストハムアストン・ビラノリッチの5チームだ。

マンチェスター・ユナイテッドは強さを発揮できる試合と鳴りを潜める試合が表裏一体となる現状がリーグテーブルの順位を表している。ダニエル・ジェームズのフレッシュさにアントニー・マルシャル、マーカス・ラッシュフォードが追いつけるかが今後のユナイテッドにとって重要であると考える。

トッテナムも状況は良くはない。昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝進出で味をしめたか、今シーズンは燃え尽き症候群に陥っているようにも感じられる。戦力としては十分上位を狙えるポテンシャルではあるので、早急にチームのモチベーションを改善していくべきだ。

戦力ではビッグ6と張り合える水準であるウェストハムも勝ちきれない状況にやきもきする方も多いはずだ。ウェストハムも毎シーズンスロースターターとして有名ではあるのだが、それを加味しても降格ラインに停滞しているのは断じて許されるものではない。セットプレーからの失点が目立つのでまずはそこを修正し、10月以降失点が続く状況を打破したい。

昇格に際し抜本的な人員整理を敢行したアストン・ビラも試合によって見せる姿を変えている。リバプール戦やマンチェスター・シティ戦のように勇敢に戦い抜くこともあればアーセナル戦のように些細なミスから一気に崩れてしまう一面もある。チームの決まりごとをいち早く浸透させ安定感を身に着けたい。

ノリッチもマンチェスター・シティに金星を上げて以降、7試合未勝利で気がつけばリーグ最下位。チーム戦力としてはかなりギャップがあることは明白なことではあるが、開幕した数試合で見せたように敵陣で狭いスペースでボールを展開しゴールに近づけて行きたい。


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ランクD

ランクDはエバートンアーセナルサウサンプトンワトフォードの4チームだ。

イドリッサ・ゲイェのPSG移籍からエバートンの低迷は始まっていたのかもしれない。彼の不在が攻守における泥臭さを欠き、組織的に脆いチームに変貌させてしまった。今シーズン新加入のジャン=フィリップ・グバミンの早期復帰がキーになりそうだ。また、1トップが定まらないのもエバートンにとっては悩みの種である。モイーズ・キーン、ジェンク・トスン、ドミニク・キャルバート=ルーウィンの3人の得点数を足しても4ゴール。3試合で1ゴールの生産性は危機的状況であることを示している。

アーセナルは12試合消化で6位とある意味いつも通りであるとも捉えられるが、今シーズンはこれ以上順位を上げる実力が伴っていないことを露わにしている。ここ数年大胆なチーム刷新を試みるも、昨シーズンは無補強のトッテナムより下の順位、今シーズンは監督として経験値の少ないフランク・ランパード率いるチェルシーにも圧倒的な差をつけられている。挙げ句の果てに内容の伴わない現状に不満をぶつけるファンも多く、クラブとして岐路に立たされている。

昨シーズンからラルフ・ハーゼンヒュットルがサウサンプトンの監督に就任し、ここからセインツは安泰だと思っていた矢先、毎シーズンと変わらない降格ラインを浮き沈みする結果になっている。特に守備に課題点が多く早急な改善が求められる。ヤニク・ヴェスターゴーアのような長身ディフェンダーにはプレミアリーグの水は合わないか。スピードが求められるイングランドスタイルに置き去りにされている。

昨シーズンはFAカップ決勝まで勝ち進み、今シーズンはさらなる上位進出を狙うと思われたワトフォードだが現状は18位と降格圏である。シーズン途中にハビ・グラシアを解任しキケ・サンチェス・フローレスを再び招集。ようやく12節のノリッチ戦で今シーズン初勝利を収めたものの、道半ばであることには変わりない。今シーズン補強したダニー・ウェルベックやチームの象徴とも言えるトロイ・ディーニーの離脱が苦しいか。

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