「僕にとって彼は今でもC・ロナウド」…マンUの20歳FW、大先輩の若手批判に理解示す

　マンチェスター・Uに所属するスウェーデン代表FWアンソニー・エランガが、同僚のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの発言に言及した。18日にイギリスメディア『トークスポーツ』がコメントを伝えた。

　C・ロナウドは先日、イギリス紙『サン』の独占インタビューでマンチェスター・Uを大々的に批判。クラブが同選手との契約解除を検討するなど、大きな騒動に発展している。C・ロナウドはインタビューのなかで、若手選手のメンタリティにも言及。ハングリー精神の欠如に苦言を呈していた。

「彼らは僕と違う時代に生きている。彼らは（C・ロナウドの世代よりも）簡単に、苦しむことなく物事に手が届いてしまう。新しい世代と新しいテクノロジーは、彼らを別のことに集中させる。だから、僕は驚かない」

「でも、目の前に最高のお手本がいるのに真似してくれないのは、ちょっと変な感じがする。僕はアドバイスが好きなタイプではなく、手本となることを望んでいる。毎朝、同じことをやっている。おそらく、一番最初に来て、最後に帰るのは僕だろう。でも、今の世代は、1つのことを聞いても、2分もすればもう忘れてしまって、自分がいいと思ったことを何でもやってしまう」

「そして、彼らのキャリアは長くはないだろう。僕の世代では、36歳、37歳、38歳になっても高いレベルでプレーしている選手をたくさん見てきた。今の若い世代は、何人がそのレベルに到達できるかを指で数えられることになるだろう。なぜなら、（プロキャリアを長く続けるには）この時期の準備がとても大切だからだ」

　現在代表活動に参加しているエランガは、C・ロナウドのインタビュー内容が2人の関係に影響を与えるか問われると、「そうでもないよ」と回答。「だって、僕と一緒にいるときの彼は変わっていないんだ。僕にとって、彼は今でもクリスティアーノ・ロナウドだ。彼は僕をたくさん助けてくれた。インタビューの内容でさえも、僕にとっては役立つものだ」と言葉を続けた。

「クリスティアーノは若い選手全般について話している。僕たちは新しい世代だ。僕は常に100パーセント自分のやっていることに集中している。でも、彼が言っていることは理解できる。テクノロジーに囲まれた若い選手にとって、気が散って集中力を欠いてしまうことはよくあることなんだ。ユナイテッドの若い選手たちは（彼の話を）聞いているけど、僕は彼が言っていることを理解できる」

　クラブを批判したインタビューの内容については、「彼は世界最大の選手の一人であり、ロールモデルであり、インフルエンサーでもある。みんなが話題にするのは言うまでもない」と語るにとどめたエランガ。「ピッチの上だけでなく、ピッチの外でも多くのことを助けてくれた。彼は、僕だけでなく、ユナイテッドの若い選手たちにもインスピレーションを与えているんだ」と、大先輩を擁護している。