羽生結弦のCM起用で生み出す「尊い」メッセージとは

2022年11月20日(日)18時36分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 全てを超える存在感と言っても、過言ではなさそうです。

 広告関係者の間では、コーセーのスキンケアブランド「雪肌精」のキービジュアルに、俳優の新垣結衣とともに、フィギュアスケーターの羽生結弦が起用されて以降、さらなるブランドイメージの向上をもたらしていることが話題になっています。

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 広告会社のキャスティング担当者は言います。

「『雪肌精』は性別や年齢に関係なく使えるスキンケアとして、長年愛用されてきました。注目のポイントは、台湾、香港、中国、韓国、東南アジア、米国など、世界中に愛用者の輪が広がっているということです。中でも高品質であることから、中国市場での人気が高いことは特筆に値します」

 そして、こう続けるのです。

「心身を研ぎ澄ませて、上質のパフォーマンスを見せ続けてきた羽生選手こそ、性別や世代の枠を超え、さらには国境を越えて『本当に良いものは、本当に良い』という商品のイメージを増幅することができるわけです。そこには多くの言葉は必要なく、パフォーマーや開発者の誇りがある。我々が考える理想のCM起用と言えるのではないでしょうか」

 あるスポーツファンの30代男性はその「効果」について、こう語ります。

「実は羽生選手がCMに出るまで、『雪肌精』が男性にも使えるって、知らなかったんですよ。でもCMで流れてきたから、調べたら性別は関係なく、肌質に応じて使えばいいと知りました。今ではフツーに愛用しています。羽生選手に感謝ですよね(笑)」

 YouTubeで公開されている動画も、リンクとはひと味違った羽生の魅力が詰まっていて、ユーザーの商品に対する親しみをアップさせることに成功しています。

「確かに『旬の人』を起用した上で、クリエイターが遊び心を発揮して、社会現象を起こすことこそ、我々の仕事の妙味です。一方で今回の羽生選手と『雪肌精』とのコラボのように、互いの持ち味と目指すべき境地が融合して、さらなる価値を見い出すことこそPRに携わる人間にとっては理想とも言えるでしょう」(前述の広告関係者)

 バズらせる、PVを稼ぎまくることは確かに広告関係者の重要課題。しかし、それを超えて「尊さ」を生み出すこのコラボレーションからは、学ぶべき多くの要素が詰まっていると言えそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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