MotoGPバレンシアテスト:マルク・マルケスが新フェアリングをテスト。ビニャーレスが2日目、総合をトップで終える

2019年11月21日(木)13時10分 AUTOSPORT web

 11月20日、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットでMotoGPクラスの2020年シーズンに向けた公式テスト2日目が行われた。2日目はマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップタイムをマーク。2日間総合としてもビニャーレスがトップで終えた。


 この日は前日に比べて暖かい陽気に恵まれた。日陰にいると芯まで冷えるような寒さだったテスト初日から一転、昼間の時間帯には小春日和のようなポカポカとした気候のなか、テストが行われた。


 テスト2日目もフル参戦ライダーに加えてテストライダーが参加してテストを行ったが、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)は走行を行わなかった。ペトルッチは初日の走行後、取材のなかでバレンシアGP決勝レースでの転倒により左肩を痛め、このために10周で初日テストを切り上げたと語っていた。


 テスト自体は10時からスタートしたが、この日も多くのライダーが11時近くになってから走行を開始。前日に引き続き、2020年シーズンに向けたテストプログラムに取り組んだ。


 13時ごろ、走行中だったアンドレア・イアンノーネ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)のマシンがメインストレートで火を噴いた。このため赤旗が提示され、セッションはしばらく中断となった。また、このころにはレプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスと弟で2020年シーズンから最高峰クラスに昇格するアレックス・マルケスが連なって走行する様子も見せた。


 また、レプソル・ホンダ・チームのホンダRC213Vに、新しいフェアリングを装着したマシンが登場。特に前側のフェアリングの形状に変化が見られるこのマシンを、マルク・マルケスがしばらくの間走らせている。

新しいフェアリングを装着したホンダRC213Vを走らせたマルク・マルケス


 最終的に2日目をトップタイムで終えたのはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)。ビニャーレスは新シャシーをテストし、ベストタイムは1分29秒849だった。2番手はファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、3番手がフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)で、トップ3にヤマハ勢が並んだ。


 マルク・マルケスは7番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は11番手。チーム・スズキ・エクスターのジョアン・ミルとアレックス・リンスはそれぞれ5番手と6番手だった。


 レプソル・ホンダ・チームのアレックス・マルケスは20番手。この日は走行を行ったライダーのなかでも最多の79周を走り込んだ。同じくルーキーのイケル・レクオーナ(KTMテック3・レーシング)は15番手、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー)は22番手タイムをマークしてテストを終えている。


 2日目のテストはほぼ初日と同じようなテストが行われていたが、前述のようにマルク・マルケスが新フェアリングのホンダRC213Vをテスト。KTMのポル・エスパルガロは2種類のシャシーでテストを行い、また、この2日間、新エンジンで走行を行った。チーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスはエンジンの比較テスト行ったということだ。


 2020年に向けたMotoGPクラスのバレンシア公式テストは2日間の日程を終了。11月25日〜26日にはヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトにてプライベートテストが実施される。

2日間のテスト総合トップタイムをマークしたビニャーレス
ヤマハの2020年型ヤマハYZR-M1プロトタイプ(右)は、特にエアダクトの形が変わっている
ドゥカティは新シャシーもテストしたというが、外観に大きな変化はないようだ
新エンジンをテストしたスズキ。フェアリングには変化がないようだ


■MotoGPバレンシア公式テスト 2日目タイム結果





































































































































































































































Pos.No.RiderTeamMotorcycleTimeLaps/Total
112M.ビニャーレスモンスターエナジー・ヤマハMotoGPヤマハ1’29.84956 / 67
220F.クアルタラロペトロナス・ヤマハSRTヤマハ1’30.01342 / 64
321F.モルビデリペトロナス・ヤマハSRTヤマハ1’30.11450 / 52
435C.クラッチローLCRホンダ・カストロールホンダ1’30.31659 / 73
536J.ミルチーム・スズキ・エクスタースズキ1’30.42754 / 61
642A.リンスチーム・スズキ・エクスタースズキ1’30.50354 / 57
793M.マルケスレプソル・ホンダ・チームホンダ1’30.55653 / 71
844P.エスパルガロレッドブルKTMファクトリー・レーシングKTM1’30.68512 / 46
946V.ロッシモンスターエナジー・ヤマハMotoGPヤマハ1’30.78155 / 68
1043J.ミラープラマック・レーシングドゥカティ1’30.85457 / 59
114A.ドヴィツィオーゾドゥカティ・チームドゥカティ1’31.14337 / 42
1253T.ラバットレアーレ・アビンティア・レーシングドゥカティ1’31.25862 / 63
1351M.ピロドゥカティ・チームドゥカティ1’31.42431 / 40
1426D.ペドロサKTMテック3・レーシングKTM1’31.47028 / 48
1527I.レクオーナレッドブルKTMテック3KTM1’31.51510 / 57
1641A.エスパルガロアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニアプリリア1’31.52622 / 43
1717K.アブラハムレアーレ・アビンティア・レーシングドゥカティ1’31.59753 / 59
186S.ブラドルレプソル・ホンダ・チームホンダ1’31.65729 / 54
1929A.イアンノーネアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニアプリリア1’31.80036 / 38
2073A.マルケスLCRホンダホンダ1’32.23552 / 79
2138B.スミスアプリリアファクトリー・レーシングアプリリア1’32.24926 / 32
2233B.ビンダーレッドブルKTMファクトリーレーシングKTM1’32.36761 / 66
NC9D.ペトルッチドゥカティ・チームドゥカティ
NC82M.カリオレッドブルKTMファクトリー・レーシングKTM


※リザルトの表記は公式に準ずる。


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