巨人・山口オーナー FAトリプルアタックにGOサイン ソフト・甲斐&石川、阪神・大山にラブコール
2024年11月21日(木)5時30分 スポーツニッポン
トリプルアタックに大号令だ。巨人・山口寿一オーナー(67)が20日、FA補強を目指すソフトバンク・甲斐拓也捕手(32)、石川柊太投手(32)、阪神・大山悠輔内野手(29)についてラブコールを送った。都内ホテルで行われたオーナー会議に出席し、あふれる思いを口にした。
思いを抑えられなかった。オーナー会議後、今オフの補強について山口オーナーは「私の立場で具体的なことは申し上げるべきではないと思ってますけども」と前置き。その上で獲得に乗り出している甲斐、石川、大山を念頭に思いの丈を口にした。
「こちらがお声がけした選手に関しては、ぜひ来ていただきたいと思ってます」
16年オフに並ぶ球団最多の3選手獲得を目指すFA戦線。3選手への「トリプルアタック」に、球団トップのオーナーも力が入る。「ジャイアンツは最も歴史のある球団。野球の歴史に対しては最も責任が大きいと思っているし、愛も深いと思っている。ぜひそうしたチームに来て、一員になってほしい」と熱烈なラブコールを送った。
今季は4年ぶりのリーグ優勝も、CSファイナルステージでDeNAに敗れて日本シリーズ進出を逃した。球団は積極的な戦力補強に乗り出し、来季のリーグ連覇に向けたチームづくりを進める方針。甲斐、大山の今オフのFA選手の目玉とされる2選手は宣言残留を容認するソフトバンク、阪神との一騎打ちとなる。ともに両球団を上回る5、6年規模の大型契約を用意し、誠意を示す見込み。ソフトバンク、オリックス、ヤクルト、ロッテを含む5球団との争奪戦となった石川にも、他球団を上回る条件を用意し、獲得を目指すとみられている。条件面も大事だが山口オーナーは球団の魅力もアピールし、獲得への熱意を披露した。
リーグ連覇、日本一のため、必要不可欠なFA補強。異例のオーナーによる後押しの発言は、争奪戦必勝への大号令でもある。「FAの選手も含めてジャイアンツに来てくれる選手がいれば、存分に活躍してほしい、幸せな野球人生を過ごしてほしい」と熱く語った山口オーナー。トリプルゲットへ、球団を挙げて挑んでいく。(川島 毅洋)