元イタリア首相にして元ミラン会長、ベルルスコーニの姿が映画に 移籍市場の裏側も発覚!?

2019年11月22日(金)15時39分 サッカーキング

©2018 INDIGO FILM PATHÉ FILMS FRANCE 2 CINÉMA

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 首相、そしてメディア王としてイタリアに君臨し、ミランのオーナーとして一時代を築いたシルヴィオ・ベルルスコーニ。名匠パオロ・ソレンティーノ監督が描く、2006年以降の同氏をモデルとした映画『LORO(ローロ) 欲望のイタリア』が公開中だ。

 因縁の政敵に敗北して失脚したベルルスコーニ氏が、虎視眈々と首相の座に返り咲きを狙う姿を、時に鮮やかに、時にコミカルに、時にエモーショナルに描いている。政治とカネ、マフィアとの癒着、職権乱用は朝飯前な野心の塊の怪物を、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』や『グランドフィナーレ』を手掛けたソレンティーノ監督が、過激にして華麗なる唯一無二の映像作品として表現している。

 ベルルスコーニ氏はサッカーファンにはミランの“名物”オーナーとしても知られる。財政的な問題から愛するミランを手放すことになったが、現在はセリエCのモンツァでオーナーをしている。カルチョへの愛は相変わらずだ。

 そのベルルスコーニ氏を描くにあたり、もちろん作品内にもサッカーを扱ったパートも登場する。新選手を獲得するにあたり、自身の豪邸に招いて直接口説き落とそうとする様子がコミカルに描かれている。ユヴェントスをしっかりとディスっているのも気になるポイントだ。該当シーン以外にもいろいろなところにチームカラーの“ロッソネロ”(赤と黒)が散りばめられている点も見逃せない。

 ベルルスコーニ氏が同じイタリア人から、どういう人物と思われていて、どんなに悪いことをしてもなぜ、復活を繰り返せるのか…。政治面・文化面を知ることができる一方、エンターテインメントとしても過激に、面白おかしく楽しむことができる作品となっている。

『LORO 欲望のイタリア』は、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他で全国公開中。



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