MotoGPバレンシアテスト:注目を集める新星アレックス・マルケス、ホンダRC213Vを「徐々に理解していっている」

11月23日(土)22時0分 AUTOSPORT web

 2019年シーズンのMotoGPが幕を下ろした2日後の11月19日(火)、2020年シーズンへ向けたテストが早くも始まった。ここで注目を集めたのが、レプソル・ホンダ・チームのアレックス・マルケスだ。2019年シーズンのチャンピオンであり通算8つのタイトルホルダーであるマルク・マルケスの実弟。アレックスは2日間にわたり、MotoGPテストでホンダRC213Vを走らせた。


 2019年のMoto2クラス チャンピオンであるアレックスのレプソル・ホンダ・チーム入りが発表されたのは、11月18日(月)、バレンシアテストの前日のことだった。契約期間は1年。つまり、ロレンソが走るはずだった2020年ワンシーズンのみの契約だ。


 翌日のテストに、アレックスは黒いレーシングスーツ姿で現れた。彼が走らせたのは2019年型のホンダRC213V。まずはホンダのMotoGPマシンに慣れるためだろう。気温が低めのなか始まったテスト初日、アレックスは最初の走行中、10コーナーで転倒を喫した。このためテストプランが少々変更になり、また、この日は多くの周回を走ることはできなかった。それでも、アレックスは前向きなテストになったと受け止めた。

バレンシアテストで2019年型ホンダRC213Vを走らせたアレックス・マルケス
バレンシアテストで2019年型ホンダRC213Vを走らせたアレックス・マルケス


「満足しているし、いい日になったと思うよ。クラッシュはしてしまったけれどね。このリカルド・トルモ・サーキットで、そしてルーキーとしてありがちな転倒だった。けれど、周回ごとによくなっていった。クラッシュのせいでテストプランを少しだけ変更したけれど、バイクに楽しんで乗ったよ」


 アレックスは2日目には、テストに参加したライダーのなかでも最多周回数の79周を回った。タイムとしてはトップのマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)から約2.4秒差の20番手だった。


 2020年シーズンにMotoGPクラスへデビューするアレックスを含めた3名のライダーで見ると、2番目のタイム。とは言え、ルーキー勢のなかで最上位につけたイケル・レクオーナ(レッドブルKTMテック3)は、ミゲール・オリベイラの代役として最終戦バレンシアGPで一足早くMotoGPデビューを果たし、現行マシンでの走行としては他のふたりに先んじている。


「昨日に比べて前進できている。ラップごとに少しずつ、このバイクを理解しているんだ。まだたくさん改善の余地はあるけれどね。でも、しっかり進めた日になったと思うよ」


「(ホンダのバイクは難しいけれど)予想していたよりもうまくいっている。ただ、セーブするのをたやすくするのに、もっと限界に近づかないといけない。難しいバイクではあるけれど、今はうまくいっていると思う」


 この日はマルクとアレックスが連なって走行し、前を走るアレックスの後ろをマルクが追うというシーンがあった。2020年シーズンのチームメイトに弟を迎えることになったマルクは、1周だけ彼の後ろについて走った。

テスト2日目にはマルク&アレックスが連なって走行をするシーンがあった
テスト2日目にはマルク&アレックスが連なって走行をするシーンがあった


「彼の走りは悪くないよ」と兄であり、MotoGPチャンピオン、そしてMotoGPライダーの先輩であるマルクはアレックスの走りを評する。


「今のところ、ブレーキングの最後の部分で苦しんでいるね。でもこれは、このバイクの難しい部分だ。僕もカル(・クラッチロー)も、それでたくさん転倒を喫したからね。時間が必要だ。僕たちはそれぞれのやり方で、2020年に向けて準備していく」


 テスト初日、そして2日目を終えたアレックスのもとには、連日多くの記者たちが取材に集まった。その数が、アレックスへの注目度の高さを物語る。


 同時に、こうした側面もある。アレックスは取材のなかで、マルクと情報を共有しているのか、と聞かれ「いいえ」と答えた。「自分たちの仕事に集中しているから。それに、僕たちはプロフェッショナルだ。だから、それとこれとは分けて考える必要があるんだ」と言った。その言葉に、アレックスの意志がちらりと透けたようだった。


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