第5回日本アンプティサッカー選手権大会、接戦を制したFC九州バイラオールが全国制覇

11月23日(月)23時16分 サッカーキング

1点を守り切ったFC九州バイラオールが全国制覇を達成した[写真]=池田敏明

写真を拡大

 11月22日(日)、23日(月・祝)の2日間にわたり、神奈川県川崎市の富士通スタジアム川崎において、第5回日本アンプティサッカー選手権大会2015が開催された。「アンプティサッカー」とは、主に上肢、下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカーで、クラッチと呼ばれる松葉杖で体を支えながらプレーするのが特徴。初日のグループステージに続き、大会二日目の23日は決勝トーナメントが実施された。

 最初に登場したのは、連覇を目指すFCアウボラーダ川崎。TSA FCとの準決勝は相手の堅い守りに苦戦したものの、エンヒッキ・松茂良・ジアスの得点で流れをつかむと、その後も3点を追加。危なげない試合運びで決勝進出を果たした。続く準決勝第2試合は、FC九州バイラオールと関西Sete Estrelasが激突。グループステージでは2試合で15ゴールを挙げたFC九州バイラオールだったが、この試合では相手の組織的な守備とカウンター攻撃に苦戦を強いられる。それでも、前日の2試合で8ゴールを挙げていたMF萱島比呂が前半に先制点を奪い、この1点を守りきって決勝へと駒を進めた。

 その後は順位決定戦に突入。5位決定戦は、連合チームで参加したAsil bee千葉・北海がA−pfeile広島を3−0で下して5位に。小学4年生の福田柚稀君も後半途中から投入されて最前線に入り、大声でパスを要求するなど溌剌としたプレーを見せた。続く3位決定戦では、関西Sete Estrelasが3-1でTSA FCを撃破。関西Sete Estrelasのキャプテンを務めた川合裕人は、この大会を最後に現役引退することを表明していたが、自ら決勝点を奪い、チームを3位に導いての幕引きに「何としてもゴールを決めたかった(笑)。みんなが協力して僕にボールを回してくれた。チームのレベルが上がっているので、僕が抜けてもやっていけると思います」と満足げな表情を見せた。

 決勝は昨年大会に引き続き、FCアウボラーダ川崎とFC九州バイラオールの顔合わせとなった。エンヒッキ・松茂良・ジアスが「FC九州バイラオールは、いつ対戦しても難しい相手」と警戒していたとおり、FCアウボラーダ川崎は前半から守勢を強いられ、GKのファインセーブ連発で何とかゼロに抑える状況に。そして後半、均衡を破ったのはFC九州バイラオールだった。混戦の中からFW星川誠が待望の先制点を奪うと、FCアウボラーダ川崎の終盤の猛攻をしのぎ切って1−0で勝利。昨年大会のリベンジを果たし、見事、全国制覇を達成した。殊勲の星川は「接戦の中でプレーする機会があまりなかったのでプレッシャーはありましたが、今大会では守備がしっかりできて、チームとしてまとまってきました」と勝因を分析。合計9ゴールで得点王に輝いた萱島も「チームのみんなが頑張って走ってくれた」と、全員で掴んだ勝利に笑顔を浮かべた。

 大会MVPは、今年9月にFC九州バイラオールに加入したばかりのGK東幸弘が受賞。4試合を無失点で戦い抜いた原動力のMVP選出に、会場の全員から温かい拍手が送られた。そして大会は、日本アンプティサッカー協会の最高顧問を務めるセルジオ越後氏の挨拶で締めくくられた。「会場のお客さんも、そして我々も、大いに楽しませてもらいました。主役は選手の皆さんです。競技のレベルは前回よりも上がっていますので、第6回を楽しみにしています!」

●第5回日本アンプティサッカー選手権大会が開幕…FCアウボラーダ川崎とFC九州バイラオールが各組首位通過
●アンプティサッカー全国大会が開催…今を生きる、アンプティサッカーの魅力
●もう一つのワールドカップを目指して。手足を失った人たちのアンプティサッカー日本選手権
●アンプティサッカー全国大会が大阪で開催…初のオールスター戦も実施
●日本アンプティサッカー選手権、初代チャンピオンはFCガサルス

サッカーキング

日本をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ