【ジャパンC】今年はスローの瞬発力勝負必至 京大競馬研の本命は?

11月23日(土)17時0分 SPAIA

2019年ジャパンカップで本命に推されたムイトオブリガード

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ペースがカギとなる

11月24日(日)に東京競馬場で行われるのはジャパンカップ(GⅠ・芝2400m)である。今回はラップの観点から予想していく。

次の表を見てほしい。これは過去6年のジャパンカップの1000m通過タイムと、中盤のペースを診断したものである。

ジャパンC過去のペースⒸSPAIA

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去年は1000m通過が59.9と速いし、中盤も例年より速くて異例のレースだったと言える。今回はメンバーを見渡すと逃げたい馬、先行したい馬が不在。ということは、ペースはかなり落ち着くのではないだろうか。そうであれば瞬間的な脚を使えるような馬を今年は買いたい。では過去にそのようなレースがあったのかどうか。

例えば2016年は

13.3 - 11.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1

と1000m通過が61秒台とGⅠにしては緩く、中盤に12秒台が続くラップでラスト3F目が11.2と最も速くなる瞬発力が求められるレースだったということが分かる。

また、2013年のジャパンカップは

12.8 - 11.4 - 12.8 - 12.8 - 12.6 - 12.8 - 12.8 - 12.4 - 11.6 - 11.1 - 11.1 - 11.9

12秒台半ばから12秒台後半が続く緩い流れから、ラスト800mで一気に加速して、瞬発力勝負になったといえる。スローなので当然前が残りやすく、2、3番手につけたトーセンジョーダン、ジェンティルドンナが3、1着の成績を収めている。

また瞬発力勝負に好走歴のあるデニムアンドルビーが2着、4、5着の馬も上がり上位の馬だった。今年は2016年や2013年のレースを想定して、瞬発力勝負が得意で、ある程度前で立ち回れる馬を中心に予想を組み立てていく。

得意コースと名手に期待

◎4ムイトオブリガード
注目すべきは2018年青嵐賞(芝2400m)。同日同条件で行われた日本ダービーの勝ち時計2.23.6よりも速い2.22.9で完勝。勝ち時計というのは馬場によっても左右されるが、注目したいのは番手と上がり。普通、高速決着だと前目の馬が残ってしまう傾向にある。

ラスト3Fのラップも11.7‐11.7‐11.9とそこまで減速していない中、10番手から豪快に差し切った内容を評価したい。これを合わせてここまで東京2400mでは3連勝しており、このコースの適性の高さが見られる。右回りだとモタれるので、左回りの方が向いているのは明白。スローの瞬発力勝負はこの馬が最も得意とする条件だけに、このメンバーに交じってもやれると判断した。

〇6ユーキャンスマイル
この馬もペースが流れた時よりも決め手比べになった時に力を発揮する。まずは、10番人気3着と健闘した2018年菊花賞。ラスト5ハロンのレースラップを見ると12.8 - 12.2 - 12.2 - 10.7 - 11.3とラスト3ハロンから2ハロンにかけて一気に加速している。つまりスタミナというよりも最後の決め手、瞬発力が問われるレースとなった。

また、強いと思ったのがダイヤモンドステークス。このレースも中盤はずっと緩い流れから、ラスト5ハロンで12.1 - 12.0 - 11.3 - 11.4 - 11.7と距離とは裏腹に、結局ラスト3ハロンの勝負となっている。直線、この馬は内に潜り込んだのだが、馬ごみであったために抜け出すのが遅れていた。

それでもラストは一気の切れ味を使って、あっという間に他の馬を置き去りにした。瞬発力勝負だったので他の馬も脚は止まっていないはずなのに、ラスト400mあたりだけで2馬身以上の差を付ける圧勝。相手関係は確かに弱かったが、それ以上に強い内容だった。

単勝1倍台で負けてしまった万葉ステークスに関しては、勝ち馬ヴォージュが縦長のよどみないペースをつくって大逃げ。不得意な持続力勝負だったので、2着に敗れたと考えていいだろう。ジャパンカップはスロー想定なので、うまくこの馬の持ち味が生きる展開になるのではないだろうか。天皇賞秋は間違いなく近年のGⅠのなかではトップクラスの馬が集まったレースであったのは確か。そこで4着なら、ケチのつけようがない。

▲8レイデオロ
オールカマーでは格下相手に凡走したが、勝ち馬にうまく逃げられた結果である。2着のミッキースワローは七夕賞馬で、5着馬クレッシェンドラブは先日福島記念を勝ち成長力が著しい馬。今考えるとメンバーのレベルは高かった。そこでも大崩れしておらず評価できる。国内での成績が(7.2.1.3)と3回しか馬券圏外になっていないのは魅力。あとは天皇賞組から△2ワグネリアンを抑えておく。(文 ケータロー)

ジャパンカップ2019 予想
◎4ムイトオブリガード
〇6ユーキャンスマイル
▲8レイデオロ
△2ワグネリアン

《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で25周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えを目指す本格派が揃う。

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