トライアンフエンジン搭載のMoto2マシンがへレスに初集結。公式テスト初日、カレックス勢が上位占める

2018年11月24日(土)7時55分 AUTOSPORT web

 2019年シーズンに向けたMoto2クラスのオフィシャルテストが11月23日、スペイン・ヘレスのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトにて初日を迎えた。2019年シーズン、Moto2はトライアンフのワンメイクエンジンに変更となる。この日、トライアンフのMoto2エンジンを搭載した各チームのマシンが、へレスサーキットに初集結した。


 11月23〜25日の3日間の予定でスタートしたMoto2のオフィシャルテスト。今季までMoto2で使用されていたホンダの4気筒600ccエンジンに替わって搭載されるのは、トライアンフのストリートトリプルRSをベースに開発された3気筒765ccエンジンだ。さらに、2019年シーズンよりニエッティ・マレリがECUサプライヤーを務めるなど、Moto2は新たな時代を迎えている。


 迎えた初日、アレックス・マルケス(カレックス)やロレンソ・バルダッサーリ(カレックス)、ルカ・マリーニ(カレックス)、日本人ライダーの長島哲太(カレックス)など2019年も引き続きMoto2に参戦するライダーに加え、2018年Moto3チャンピオンのホルヘ・マルティン(KTM)、さらには42年ぶりにロードレース世界選手権に復帰するMVアグスタのライダー2名などを加えた30名が走行を行った。


 なお、AMERICAN TEAM(アメリカン・チーム)のジョー・ロバーツとイケル・レクオーナは、今回のテストに参加していない。


 初日セッションは1回目と4回目が80分、2回目と3回目が85分と合計4セッションで行われたが、午前中は前夜に降った雨のためダンプコンディションでスタート。午後に向けて路面コンディションは回復していく中、各ライダーはニューマシンのシェイクダウンとセットアップを進めた。


 そんななか、初日を総合トップで終えたのはバルダッサーリで、トップタイムは1分42秒203。バルダッサーリはへレスサーキットのレコードホルダーでもあり、参考までに2018年、自身が記録したファステストラップは1分41秒890、サーキットレコードは1分42秒890だった。ともにホンダエンジンで記録したタイムだ。


 2番手にはバレンティーノ・ロッシの義弟でMoto2フル参戦4年目となるマリーニ、3番手にはサム・ロウズ(カレックス)とカレックス勢が続いた。


 イデミツ・ホンダ・チームアジアからSAG TEAM(SAGチーム)に移籍し、心機一転のシーズンを迎える長島は、セッション4回目の3周目にトップからコンマ751秒差遅れの1分42秒954をマークしセッション8番手。これが自己ベストとなり総合11番手で初日を終えている。

Moto3王者のホルヘ・マルティンはクラッシュにより負傷してしまった


 また、Moto2ルーキーの2018年Moto3チャンピオン、マルティンは、セッション1回目で4番手につけるなどコンスタントに好タイムをマークしていたが、転倒を喫し、左上腕、右足の甲と小指の骨折が確認された。マルティンは、初日総合15番手だった。

42年ぶりにロードレース世界選手権の舞台に復帰したMVアグスタのマシンを駆るドミニク・エガーター


 以下、Moto2ヘレスオフィシャルテスト1日目タイム結果。


■Moto2ヘレスオフィシャルテスト1日目タイム結果



























































































































































































































































































Pos.No.RiderTeamMotorcycleTimeIn Session
17L.バルダッサーリPONS HP40カレックス1’42.203Session 4
210L.マリーニSKY RACING TEAM VR46カレックス1’42.346Session 3
322S.ロウズFEDERAL OIL GRESINI Moto2カレックス1’42.485Session 3
440A.フェルナンデスPONS HP40カレックス1’42.723Session 4
587R.ガードナーSAG TEAMカレックス1’42.736Session 4
623M.シュロッターDYNAVOLT INTACT GPカレックス1’42.743Session 4
711N.ブレガSKY RACING TEAM VR46カレックス1’42.769Session 3
841B.ビンダーRED BULL KTM AJOKTM1’42.777Session 4
973A.マルケスEG 0,0 MARC VDSカレックス1’42.818Session 3
109J.ナバーロSPEED UP RACINGスピード・アップ1’42.881Session 4
1145長島哲太SAG TEAMカレックス1’42.954Session 4
1212T.ルティDYNAVOLT INTACT GPカレックス1’43.238Session 4
135A.ロカテッリITALTRANS RACING TEAMカレックス1’43.295Session 3
1424S.コルシTASCA RACING SCUDERIA Moto2カレックス1’43.344Session 4
1588J.マルティンRED BULL KTM AJOKTM1’43.361Session 3
1697X.ビエルゲEG 0,0 MARC VDSカレックス1’43.368Session 3
1720D.エッキー・プラタマIDEMITSU HONDA TEAM ASIAホンダ1’43.559Session 4
1821F.ディ・ジャンアントニオSPEED UP RACINGスピード・アップ1’43.697Session 3
1933E.バスティアニーニITALTRANS RACING TEAMカレックス1’43.737Session 3
2089K.イダム・パウィPETRONAS SPRINTA RACINGカレックス1’43.816Session 4
2177D.エガーターFORWARD RACING TEAMMVアグスタ1’43.979Session 4
2262S.マンジFORWARD RACING TEAMMVアグスタ1’44.004Session 3
233L.トゥロヴィッチKIEFER RACINGKTM1’44.009Session 4
244S.オデンダールNTS RW RACING GPNTS1’44.045Session 3
2596J.ディクソンANGEL NIETO TEAMKTM1’44.401Session 4
2672M.ベゼッチRED BULL KTM TECH 3KTM1’44.428Session 4
2764B.ベンスナイダーNTS RW RACING GPNTS1’44.564Session 4
2835S.チャントラIDEMITSU HONDA TEAM ASIAカレックス1’44.636Session 4
2965F.エッテルRED BULL KTM TECH 3KTM1’45.416Session 4
3018X.カルデルスANGEL NIETO TEAMKTM1’45.686Session 4


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