トヨタが2025年参戦体制を発表。WRC最年少王者ロバンペラが3冠目指しフルシーズン復帰へ

2024年11月25日(月)15時19分 AUTOSPORT web

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は11月25日、前日まで豊田スタジアムを拠点に開催されていたWRC世界ラリー選手権第13戦『ラリージャパン』において、逆転でマニュファクチャラーズタイトルを獲得したTGRワールドラリーチーム(TGR-WRT)の来季2025年参戦体制発表を実施した。


 3年連続で日本のラリージャパンでシーズンのフィナーレを迎えたWRCは、2カ月後の1月下旬に早くも伝統のラリー・モンテカルロから次年度がスタートする。なお、2025年シーズンは今月15日に明らかにされたように、2022年のラリー1規定導入にあわせて採用されたプラグイン・ハイブリッドシステムを使用せず、従来よりも軽量化されたノンハイブリッド車での戦いとなる。


 母国である日本ラウンドで15ポイントのビハインドをひっくり返し見事、マニュファクチャラー選手権4連覇を果たしたトヨタチームにとって、次なるシーズンでのターゲットは再度の王座防衛と、ヒョンデのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)に奪われたドライバー/コドライバーチャンピオンを取り戻すことだ。豊田章男トヨタ自動車会長がチームオーナーであるTGR-WRTはこの目標を達成すべく、来シーズンに向けた新たな体制を構築した。


 TGR-WRTのドライバーはいずれも今季から継続となる、エルフィン・エバンス、勝田貴元、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラ、そして新WRC2チャンピオンのサミ・パヤリの計5名だ。


 この中で2024年はラリー以外のカテゴリーにも挑戦し、WRCにはパートタイムでの参戦となったシリーズ最年少チャンピオンにして2冠王者であるロバンペラが、1年間の“チャージ期間”を経てふたたびラリーにフルコミットすることが明らかにされた。


 この他のメンバーのプログラムは追って発表される予定だ。

2022年に史上最年少でチャンピオンを獲得し翌2023年に連覇を果たしたカッレ・ロバンペラは、今季2024年はWRCにフル参戦せずドリフト競技やポルシェカレラカップなど他カテゴリーとラリーの並行プログラムを実施した
日本人ラリードライバーとして唯一、WRCのトップカテゴリーに参戦している勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2024年WRC第13戦ラリージャパン


■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム 2025年参戦体制


チームオーナー:豊田章男
チーム代表:ヤリ-マティ・ラトバラ
マシン:トヨタGRヤリス・ラリー1
ドライバー/コドライバー:
#33 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン
#18 勝田貴元/アーロン・ジョンストン
#17 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ
#69 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン
#5 サミ・パヤリ/未発表


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