ラリージャパンは再び最終戦に。WRCが2023年カレンダーを発表、中南米イベントの復帰も決定

2022年11月26日(土)1時45分 AUTOSPORT web

 11月25日、WRC世界ラリー選手権は、来年1月から11月までに全13戦が予定されている2023年のシーズンカレンダーを発表した。日本ラウンドの『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』は2年連続で、シーズン最終戦として開催されることが明らかになっている。


 例年どおり伝統のラリー・モンテカルロで開幕を迎えることになる2023年のWRC。“ラリー1規定”導入2年目のシーズンとなる来季は、2022年と同様に合計13ラウンドで争われる予定だ。


 一方、新しいカレンダーの中にはWRCに復帰するイベントや、新たなラリーを確認することができる。3月16日から19日にかけて第3戦として行われるメキシコ、9月28日から10月1日にかけて実施予定の第11戦チリ、この両イベントは新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生以来、シリーズのカレンダーから外れていたが、ふたたび世界選手権の一戦として戻ってきた。


 もうひとつの目玉は、最終戦ラリージャパンの3週間前に開催される第12戦セントラル・ヨーロッパ・ラリーだ。10月26日から29日にかけての実施が予定されている同イベントは、新しいコンセプトの下でオーストリア、チェコ、ドイツの3カ国にまたがって開催されるもの。ラリーはターマックでの戦いとなり、ドイツ南東部のパッサウに拠点が置かれることになるという。


 WRCプロモーターのイベント担当シニアディレクターであるサイモン・ラーキンは、「WRCカレンダーをコロナ禍以前のように、ヨーロッパ内外で開催されるイベントに戻すことは、私たちにとって大きな決断だった」と述べた。


「限られたカレンダーの枠に対する需要は非常に高かったが、我々はイベントの範囲と多様性に満足している。それらは競技者に素晴らしいスポーツの挑戦を提供すると同時に、各国でもっとも注目されるイベントを提供するだろう」

WRCラリー・メキシコの開催は2020年以来、3年ぶりとなる


 WRCプロモーターのマネージング・ディレクターであるヨナ・シーベルもこの考えに賛同している。「私たちは、北米(大陸)と南米に戻ることができ、信じられないほど幸せだ」と同氏。


「我々は新型コロナウイルスの流行期間中も、メキシコとチリのオーガナイザーと対話を続けてきた。そして、いまが復帰にふさわしい時期だと確信している」


「さらに、エキサイティングな新しいコンセプトが加わることで、WRCはこれまで以上に多くのファンにアピールすることができるだろう」


 前述のとおり、新しいシーズンのオープニングイベントは1月19〜22日に開催されるモンテカルロだ。続いてスウェーデン、メキシコ、クロアチアと続き、中盤戦はポルトガル、イタリア、ケニア、エストニア、フィンランドと今季と同じイベントが並ぶ。終盤の4戦はギリシャ、チリ、セントラル・ヨーロッパ、そして日本でシーズンフィナーレを迎える。


 イープル・ラリー・ベルギー、ラリー・ニュージーランド、ラリー・スペインが外れることとなった2023年シーズンカレンダーは以下のとおりだ。


■WRC世界ラリー選手権 2023年スケジュール










































































RoundDateCountry
Rd.11月19〜22日モンテカルロ
Rd.22月9〜12日スウェーデン
Rd.33月16〜19日メキシコ
Rd.44月20〜23日クロアチア
Rd.55月11〜14日ポルトガル
Rd.66月1〜4日イタリア
Rd.76月22〜25日ケニア
Rd.87月20〜23日エストニア
Rd.98月3〜6日フィンランド
Rd.109月7〜10日ギリシャ
Rd.119月28日〜10月1日チリ
Rd.1210月26〜29日セントラル・ヨーロッパ
Rd.1311月16〜19日日本

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