「村上にあって岡本にないもの」巨人の新主将・岡本に有力OBが突きつけた「宿題」とは
2022年11月26日(土)11時43分 ココカラネクスト

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巨人・岡本和真内野手(26)が「巨人軍第20代主将」を襲名した。
23日に東京ドームで開催されたファンフェスタで原監督が発表。前任で8年続けた坂本勇人内野手(33)からのバトンを引き継ぐことになった岡本は「来季からキャプテンを務めます。今年はファンの方も僕たちも、めちゃくちゃ悔しい思いをしました。来年は絶対に優勝します。応援よろしくお願いします」と宣言した。
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副主将には吉川、投手陣から戸郷が務めることも併せて発表された。
そして新主将を襲名することになった若き主砲・岡本には早速、OBからこんな「注文」が出ている。
巨人OBで完全試合を達成したことでも知られる槙原寛巳氏のYouTubeチャンネルで22日に更新された【2人はここが違う!】と題された動画内で、高橋由伸前監督が、令和の三冠王に輝いたヤクルト・村上と巨人・岡本の違いについて触れる場面があった。
まず、今季低迷した時期が長かった岡本の打撃に関しては「良くない岡本が続いた」とした上で具体的に良くなかった部分として岡本は本来、「ボールに突っ込んでいくタイプ」と指摘。ボールとの「間」がうまく取れない時期が続いたことで不振が長引いたと分析してみせた。
一方、最年少で三冠王に輝いたヤクルト・村上に関して高橋氏は「すごいですね」と感嘆。具体的な「凄さ」に関しては「とにかくボール球を振らない」ことをたたえた。
一方で岡本はボール球を振ってしまうことで、四球の数に圧倒的な差がついたと指摘。
今季の四球数は村上が「118」に対し、岡本は「58」と村上がダブルスコアを記録。
岡本が四球を増やせなかった要因としては「突っ込む分、バットが止まらない」「ボールを見る時間が変わってしまう」ことで必然的に四球を選べず。この選球眼の差が今季の成績の差にも結びついたとした。今季村上は141試合に出場し、打率・318、56本塁打、134打点。一方の岡本は140試合に出場し、打率・252、30本塁打、82打点だった。
高橋前監督といえば、2018年の監督時代に当時22歳だった岡本を4番に指名。成長を見守ってきたことで知られる。いわば「恩師」からの言葉を岡本はどう受け止めるか。
シーズン終了後は「僕が打てなかったから負けた」と責任を受け止めた若き主将が奮起しない限り、チームのV奪回もおぼつかない。様々な指摘を糧に来季は大暴れといきたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]