【ジャパンC】アーモンドアイ有終の美を飾れるか 各馬の「不安」から夢の対決を考える

11月26日(木)17時0分 SPAIA

アーモンドアイの前半ペースインフォグラフィック,ⒸSPAIA

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「不安」を知った上での判断

三冠馬3頭が出走する今年のジャパンカップ。しかし、注目を集める3頭のスターホースにも弱点が全くないわけではない。今回も人気上位馬のアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの不安要素を挙げていく。歴史的な一戦に水を差すような形になるが、筆者もこの夢の対決は非常に楽しみにしている。
当記事では、毎回人気馬の不安要素を挙げていっている。だが、これは決して「挙げた馬が来ない」と言っているのではない。どんな馬にも1つくらい不安はあるということ。自分でも執筆しながら「粗さがしをしているなぁ」と感じることもなくはないが、それをご理解の上で読み進めていただきたい。

アーモンドアイ向きのペースになりそう

まず、アーモンドアイはハイペースの消耗戦になるともろさを出すのが弱点だ。具体的に言うと、前半5Fが59.0秒以上かかった時に好走しやすく、負けたレースは全て前半5Fが59.0秒よりも速いペースであった。
負けたレースの前半1000mタイムと着順
57.0秒 安田記念3着2019年
58.4秒 有馬記念9着
57.3秒 安田記念2着2020年
特に2500m戦ながら1000m通過58.4秒と激流になった有馬記念は、生涯で唯一馬券圏内を外している。要は、ペースが速ければ速いほど、大きく負けてしまうのだ。
では、肝心のジャパンカップはどのようなペースになるか。過去10年の良馬場開催時を分析すると、平均の前半5Fは60.6秒、最も速い年でも59.3秒。59秒を切るとは考えにくい。
以上のデータから、アーモンドアイが凡走する確率はかなり低いと判断できる。ただし、過去10年で起きていないような歴史的ハイペースになってしまった場合、凡走もありうる。アーモンドアイの取捨はペース予想次第で変わってきそうだ。

コントレイルは疲労に注意

コントレイルの不安要素は「疲労」だ。もともと2歳時には半年ほど調教を休んでいたこともある馬。それもあってか、ここまでも適度に間隔をあけたローテーションでレースに使われてきている。
多くてもレースに2度使ったら休養、というのがここまでのパターンで、今回は初めての叩き3走目になる。
菊花賞激走の反動も心配だ。これまで2着以下とは0.1秒以上の差をつけて勝ってきたが、前走の菊花賞ではクビ差まで迫られた。最後の直線ではファンも一瞬ヒヤっとしたように、コントレイルも初めて本気で走ったのかもしれない。
3000mという長丁場、そして初めての大接戦ということもあり、ウイニングランでも走ることはなく歩いて帰ってきた。レース直後にも走れないくらいの反動が出ているように、今回、自身最高のパフォーマンスを発揮できるかがコントレイルの課題になりそうだ。

デアリングタクトは世代レベルが懸念

デアリングタクトは、3歳牝馬の世代レベルを疑った方がいいかもしれない。藤沢和雄調教師の「競走馬私論」という書籍でも記されていたが、三冠馬が出る年は強い馬が1頭いることに加えて、世代レベルが低い可能性もある。
今年のエリザベス女王杯は1〜3着全て4歳以上の古馬であった。また、マイルCSでは桜花賞2着のレシステンシアが4番人気に支持されるも8着に敗れている。
牡馬三冠を達成したコントレイルにも同じことが言える。コントレイルに追随していたサリオスはマイルCSで2番人気5着に敗れている。同世代では圧倒的に強かったかもしれないが、古馬にまじってその実力が通用するかどうかは、やってみないとわからないのだ。
思い起こせば、ディープインパクトが3冠を達成した年、菊花賞で2着だったアドマイヤジャパンは次走のジャパンカップで4番人気11着。ディープインパクト自身も、古馬初対戦の有馬記念で圧倒的1番人気を背負うも、ハーツクライの2着に敗れている。
もちろん、牝馬三冠を達成したあと大活躍しているアーモンドアイのような例もあり、杞憂に終わる可能性もある。ただ、もしコントレイル、デアリングタクトが今回通用しないようであれば、今年の3歳世代は他のレースでも割り引いて考えていくのが得策となりそうだ。
ライタープロフィール
鈴木ショータ
競馬伝道師。競馬エイトトラックマンを経てフリーに。
オリジナルのweb競馬新聞「PDF新聞」を毎週発行。
根っからの大穴党で、馬券格言は「人の行く裏に道あり”穴”の山」

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