大谷翔平との契約に悲鳴!? マリナーズ地元紙が歴史的な争奪戦からの離脱を勧める「オオタニ獲得は現実的ではない」

2023年11月27日(月)18時0分 ココカラネクスト

今夏にシアトルで実施されたオールスターでは「シアトルに来て」と熱烈な歓迎を受けた大谷。その声援は彼にとって刺激となったはずだが……。(C)Getty Images

 去る11月2日にメジャーリーグではフリーエージェント(FA)となる選手たちが正式に公示された。以来、日米両球界で大きな注目を集め続けているのは、エンゼルスからFAとなった大谷翔平の動向だ。

 直近3年間で2度のリーグMVPに輝き、さらに投打で数多の金字塔を打ち立てた大谷。いまや誰もが認める歴史的なスーパースターとなった偉才を巡っては、契約金が6億ドル(約873億4000万円)とも予想される大争奪戦が繰り広げられている。

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 そんな大谷の獲得候補として何かと報じられているマリナーズの地元紙『Seattle Times』は、「オオタニの得る給料は間違いなく良くなる。肘の手術の影響で1年は登板できないとしても、4400万ドルから5000万ドルの高額年俸は確実に得られるはずだ」と強調。そのうえで“贔屓球団”が獲得できる可能性について「オオタニに自由を与えながら、高額年俸を与えるとなると、それは針の穴に糸を通すようなものだ」と見通しを記している。

 同紙は「獲得できない」とは言ってはいない。「ドジャース、メッツ、パドレス、ヤンキース、ジャイアンツ、カブスらが提示するオファーは、マリナーズが提示するそれよりも、約束される契約年数や保証額が大きいと予想される」としながらも、「彼らにも記録的な年俸を投資する余地はある」とし、大谷獲得によるポジティブな効果を強調している。

「はっきり言おう。マリナーズにはオオタニを獲得する余裕はある。なにせ彼らは財政的に安定し、利益を上げている組織だからだ。あらゆるマーケティングや試合体験を通じて、フィールド上の商品が不足していても、球場にファンに引きつけ、支払能力を維持してきた。加えて、オオタニはフィールド外でも十分な関心と収益を生み出し、その対価を得ることができる稀有なフリーエージェントでもある」

 ただ、争奪戦は熾烈を極めている。いくら金銭的な余裕はあっても、勝ち目のない状況で深追いすれば、大魚を逃す可能性もある。その懸念も抱く同紙は「楽観的なファンであってもオオタニを手にするのは現実的ではないと見るのが打倒だ。実際、ディポトGMたちはオオタニを含まない別の”現実的な”オフシーズン戦略を計画している」と指摘する。

 獲得競争からの離脱が「あなたは満足いかないかもしれないが、それが賢明で、現実的な答えなのだ」と訴えた『Seattle Times』。地元メディアが早々に白旗を挙げるほど、大谷との交渉は難解だと言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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