【J1リーグ】契約満了が公表された去就注目の選手5選

2022年11月27日(日)15時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

11月13日、J1参入プレーオフを含む明治安田生命J1リーグにおける2022シーズンの全日程が終了した。限定的ではあるものの、サポーターの声援も戻った今季。優勝争いや残留争いが最終節までもつれ込んだこともあり、大きな盛り上がりを見せたシーズンだった。


世間のサッカー熱がカタールで開催中のワールドカップ(W杯)に移る中、Jリーグファン、日本のサッカーファンにとってもう1つの関心ごとと言えば、オフの移籍関連の話題だろう。また、オフの時期に発表されるのは必ずしも他クラブへの移籍というわけではない。先の決まっていない状態での契約満了という発表もまた、この時期よく目にするニュースだ。


特に今年は、まだ11月のシーズン終了直後にも関わらず、各クラブから発表される契約満了の選手には驚くほどの戦力が並んでいる。ここでは、現時点までにJ1クラブでの契約満了が報じられた選手たちの中でも、今後の動向が気になる注目銘柄を5人紹介していく。




ヴィッセル神戸 FW藤本憲明 写真:Getty Images

藤本憲明(ヴィッセル神戸)


2019年にヴィッセル神戸に加入したFW藤本憲明。2021シーズンは一時、清水エスパルスへ期限付き移籍。その間、もともと藤本の背番号「9」をFWボージャン・クルキッチがつけていたことから、神戸に戻らないことも予想されたが、2022シーズンは神戸でプレー。しかし、開幕から間もない3月に負傷により長期離脱すると、9月の復帰後も公式戦の出場機会は限られ、結果10月30日にクラブ公式より契約満了が報じられた。


藤本は高校サッカーの名門、青森山田高校を卒業後、近畿大学を経てJFLの佐川印刷SCへ加入。その後J3の鹿児島ユナイテッド(2016-2017)、J2からJ1に昇格時の大分トリニータ(2018-2019)、そして神戸(2019-2022)と、JFLからJ1までステップアップを果たしてきた。そのキャリアからは、元イングランド代表のFWジェイミー・バーディ(レスター・シティ)と比較されることもあるほど、Jリーグでも異色の経歴を持つ。


神戸へ移籍して以降、出場機会の減少と相まってゴール数も少ない藤本だが、ゴール前での存在感と得点感覚は疑う余地がない。33歳の年齢による運動量の低下は懸念されるが、ゴール前で決定的な仕事のできるFWを求めるクラブは多いはずだ。次2023シーズンは、新たなクラブでかつての点取り屋としての活躍に期待したい。




ヴィッセル神戸 GK飯倉大樹 写真:Getty Images

飯倉大樹(ヴィッセル神戸)


Jリーグの中でも圧倒的な戦力と言われ、元スペイン代表のアンドレス・イニエスタを筆頭にスター選手が揃うヴィッセル神戸だが、2022シーズンは終盤まで降格圏を脱せない不本意なシーズンだった。そんな中、14試合に出場しゴールマウスを守ったGK飯倉大樹。11月9日クラブ公式より契約満了が発表された。


2021シーズンに引き続き、神戸でGK前川黛也との熾烈なポジション争いを繰り広げた飯倉。一定の出場機会を得ていただけに、このタイミングで契約更新をしないことに対して、神戸はまた新たなスター選手を獲得するのではないかという憶測も呼んでいる。


GKでありながら積極的にボールを持ち出すなど、プレースタイルも相まってサッカーファンから親しまれる存在の飯倉。36歳と大ベテランになった今でも去就には注目が集まる。


京都サンガ MF武富孝介 写真:Getty Images

武富孝介(京都サンガ)


2022シーズン、プレーオフまでもつれ込んだ苦しい残留争いの末、なんとかJ1残留を果たした京都サンガ。そんな京都に今季3ゴール4アシストの活躍で貢献したMF武富孝介も、11月18日にクラブ公式より契約満了で退団することが発表された。


豊富な運動量を武器に惜しみなく走り続ける武富。その姿は、湘南ベルマーレ時代(2013-2014、2019)の恩師であり、時を同じくして2021シーズンから京都を指揮する曺貴裁(チョウ・キジェ)監督のサッカーを体現する存在と言っても過言ではないだろう。


J1、J2で計5つのクラブ(柏レイソル、ロアッソ熊本、湘南、浦和レッズ、京都)を渡り歩いた32歳の武富が、次2023シーズンはどのクラブを選択しどんな活躍を見せるのか。まだまだ期待の持てるベテランの動向に注目だ。




名古屋グランパス DF宮原和也 写真:Getty Images

宮原和也(名古屋グランパス)


2017年に当時J2の名古屋グランパスに加入以降、主力選手として多くの試合に出場し活躍してきたDF宮原和也。怪我の影響もあった2020年を除き、2021年までは出場時間も長かったが、2022シーズンは長谷川健太監督新体制によるシステム変更の影響もあってか出場時間が激減。リーグ戦は21試合に出場しているものの、先発はわずかに7試合に。11月18日に、クラブより契約満了が発表された。


26歳とまだまだこれからの選手である宮原。移籍先は複数出てきても不思議はないだろう。中盤の底やサイドバックとしてもプレー可能なことから、即戦力として取りにくるクラブがいくつあるのか注目だ。




湘南ベルマーレ MF高橋諒 写真:Getty Images

高橋諒(湘南ベルマーレ)


昨2021シーズンは30試合に出場し、サイドの突破力や献身的な上下動で攻守に渡って湘南ベルマーレを支えたMF高橋諒。2022シーズン、湘南は2018年にJ1に復帰して以降最高となる12位でのフィニッシュとなったが、高橋に夏以降出番が来ることはなかった。


シーズン序盤は怪我にも苦しみ、結果年間通しての出場は13試合のみと前年の半数以下となった高橋。11月8日にクラブ公式より契約満了が報じられた。


29歳という年齢と能力を考慮してもまだまだ引退を考えるには早すぎる高橋。もう一花咲かせるべく、オフの時期にどのような決断に至るのか。動向から目が離せない選手の1人だ。

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