巨人・中田 GG賞受賞も レギュラー定着のために課せられる「宿題」

2022年11月30日(水)11時29分 ココカラネクスト

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 セ、パ両リーグの守備の名手を表彰する「第51回三井ゴールデン・グラブ賞」の授賞式が29日、都内のホテルで行われた。

 今季は再三の好守備でチームを助け、一塁手部門で5度目の受賞となった巨人・中田翔内野手(33)は「日頃から意識を置いてやってきていたので、こうして評価していただいてありがたい気持ちでいっぱいです」とコメント。続けて一塁手の醍醐味を聞かれると「いろんな面で他の選手にカバーしてもらっているので、悪送球など少しでもカバーしたいと思ってやっています」とフォア・ザ・チームの意識を掲げた。

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 セ・パ両リーグでのGG賞獲得は史上9人目で、一塁手部門に限れば初の快挙となった。

 今季は8月から岡本和の不振に伴い、4番も務めた。さらに堅守でチームを支えたとあって、来季もレギュラー安泰かといえば、決してそうとも言い切れないようだ。

 「中田にとっては自身の目標にも掲げている打点をさらに増やすことが求められそうです。4番として本塁打のシーンなどが目立ちますが、終盤は好機で凡退するシーンも目立った。勝負強さをよりアピールする必要がありそうです」(放送関係者)

 中田は今季109試合に出場し、24本塁打、68打点、打率・269。一方、令和の三冠王に輝いたヤクルト・村上は「134」打点を記録。この厚き壁に挑む必要があるというのだ。

 チームでは急速に世代交代を進めている事情もある。すでにオフに入ってからは、若手にレギュラー獲りを宣言する選手が続出する中、過去には原監督も「力が五分五分ならベテランより若手を使う」と公言したことも。目指したFAでの戦力補強が叶わなかった今、チームの底上げには現有戦力の伸びしろに賭けるしかないとあって、若手、中堅層へハッパをかける流れは続きそうだ。

 一方、中田にとっては移籍3年目となる来季がいよいよ大事なシーズンとなる。日本ハムからシーズン途中に移籍した昨季は力を出し切れず終了。迎えた今季は2度の二軍落ちなどもありながら、這い上がってきた経緯がある。

 いよいよ真価が問われる来季、V奪回に向けて欠かせないピースとなれるか。「大将」の腕の見せどころとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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