渋野日向子「絶対太って帰る」。2日続きのハプニングにも切り換えOK

11月30日(土)6時10分 Sportiva

 日本女子ツアーの最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月28日〜12月1日/宮崎県)は2日目を終えて、賞金女王レースのトップに立つ鈴木愛が、通算1オーバー、17位タイに沈んだ。初日に3オーバー、26位タイと出遅れた賞金ランキング2位の申ジエも、2つスコアを伸ばすが、鈴木と同じ順位にとどまった。

 その一方で、女王争いで両者を追う立場にある渋野日向子は、初日に2アンダー(3位タイ)と好発進し、この日も2つスコアを伸ばして、首位と3打差の通算4アンダー、3位タイの好位置につけた。


2日目も2つスコアを伸ばして、好位置をキープした渋野日向子

 無欲——。つまり、賞金女王は意識しない。

 先週から、渋野はこのテーマを掲げ、今大会の開幕前には「一日、2アンダー」を目標にしていた。

「ここまで通算4アンダーは、読みどおりなのかな。(2日目の)前半はショットに苦しんでいたんですけど、最終的には2アンダーで回れたので、本当によかった」

 強風に見舞われた初日とは打って変わり、2日目の宮崎は雲ひとつない好天に恵まれた。

「暖かかったし、風も昨日に比べれば、ぜんぜんなかった。かなりゴルフがしやすい環境だったのに、昨日と同じスコア。『あれ?』って感じはありますね。でも、ここまでちゃんと伸ばすことができて、この位置(首位と3打差の3位タイ)で終えられているのは、まだ望みがある。あまり気負わず、自然体でできたらいい」

 初日はまさかの4パットを喫した渋野だったが、2日目にも予期せぬハプニングはあった。4番の第2打が、まさかのシャンク。このホールをボギーとして一歩後退した。

「順目のラフで、少しボールが浮いている感じだった。難しくないかなと思ったんですけど、なぜかシャンクして、スローでボールが飛んでいくように見えました(笑)。ボギーを叩いてしまいましたが、まだパー5もいっぱい残っていたし、すぐに切り換えることはできた」

 2日目の渋野は右に抜けるようなショットが多く、フェアウェーをキープできないシーンも目立った。

「11番までショットが全部、右に飛んでいたんですけど、12番ショートで、7番アイアンで打ったティーショットは(ピンから)6mぐらいにつけられた。引っかけ気味ではありましたけど、キャディーさんとも『やっと左に飛んでくれた!』と話していて。バーディーパットは最後に切れて入りませんでしたが、ターニングポイントになったと思います」

 続く13番のロングホールで2オンに成功し、20m近いイーグルパットをうまく寄せてバーディーを奪取。さらに続く14番(パー4)で、木越えの第2打をピン奥7mの位置に。前日、「5〜6mのバーディーパット」を課題に挙げていたが、それより長いバーディーパットをねじ込んだ。

 開催地である宮崎は、名前と同じ漢字が使われる日向市もあって、親近感を抱くだけでなく、美食の街ゆえ、渋野の心は弾んでいる。

「昨日も、宮崎牛を食べましたし、チキン南蛮も、地鶏の炭火焼きも食べた。今日は水炊きの予定なんです。満喫しています。絶対、太って帰る(笑)」

 英気と食欲を満たし、残り2日の激戦に備える渋野である。

 一方、賞金女王争いをリードする鈴木は、1バーディー、2ボギーの通算1オーバーとスコアを落とし、優勝争いから大きく後退した。ラウンド後は、風を読み間違えたキャディーのミスに怒りのコメントを残した前日とは違い、自身の不甲斐なさで意気消沈していた。

「目標としては、5アンダーぐらいを狙っていたんですが、何ひとつうまくいかなくて、一日中フラストレーションが溜まっていた。今は、目標という目標を考えられないです。(優勝の可能性は)かなり少ないですし、優勝スコアが10アンダーはいくと思うので、私が追いつくには2日間で11アンダー……このコースで(2日間で)11アンダーは、結構厳しいと思う」

 対照的な表情のふたりに待つ運命やいかに。2019年の女子ツアーもいよいよクライマックスである。

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