打倒巨人!変化する立浪ドラゴンズの根底にある「星野の遺伝子」とは

2022年12月1日(木)6時0分 ココカラネクスト

 激動のオフ。立浪ドラゴンズが台風の目になっています。

 激震は11月15日でした。阿部寿樹選手と楽天・涌井秀章投手のトレードが発表されたのです。

【関連記事】中日の積極補強について球団OBが言及!期待される”アルモンテ効果”とは?「もう一波乱あると思いますよ」と今後の補強を予言!?


「阿部はバーの主人を彷彿とさせるその風貌から、『マスター』の異名を誇り、名古屋のファンに愛されてきました。セ・リーグ4位となる31二塁打を放ち、内外野を守れるなどユーティリティー性も高い。中日は今季12球団ワーストの414得点に終わるなど、ウィークポイントは打線なので、『阿部を出すのか!?』と第一報に社内も騒然としたんです」(スポーツ紙デスク)

 衝撃はこれだけにとどまりません。「二の矢」もサプライズでした。選手会長の京田陽太内野手と、DeNAの左の中継ぎ・砂田毅樹投手との電撃トレードです。

「京田は2016年のドラフト2位で入団以降、700試合の出場を誇る名ショートです。正直、このクラスの遊撃手はなかなか外に出さないもの。しかも同一リーグですから。ファンやメディアからも親しまれてきた男だけに、『よく出すな』というのが第一印象です」(前述のデスク)

 これらの「立浪改革」について、あるスポーツ紙のベテラン記者はこう解説するのです。

星野仙一さんの影響ですよ。立浪監督は87年のドラフト1位で当時監督だった星野さんが南海との競合の末に当たりくじを引き当て、中日に入団した。開幕戦でも『2番・遊撃』でスタメンに抜擢され、ルーキーイヤーにフルイニング出場を果たし、新人王とゴールデン・グラブ賞を獲得できた。いわばプロ野球における『父親』のようなもの。その遺伝子が立浪監督の中にも生きているのでしょう」

 立浪監督は星野さんのどんな点を、継承したのでしょうか。

「星野監督といえばトレードによる『血の入れ替え』を大胆に断行したことで有名です。主力だった牛島和彦投手、大島康徳内野手、平野謙外野手、中尾孝義捕手、大豊泰昭選手や矢野輝弘捕手も続々と放出した。彼らの存在感の強さから、当時は『そこまでやるのか!?』と地元のファンを中心に批判の声もありました。しかし、星野さんは勝つことでそれらの声を封じ込め、正当性を証明した。チームに緊張感をもたらし、『闘う集団』にしたいという立浪監督の思いが込められた改革と言っても過言ではないでしょう」(前述のベテラン記者)

 外国人補強でもレッズからFAになっていたメジャー41発の大砲、アリスティデス・アキーノ外野手と契約。19年8月の「デビュー10戦7発」は語りぐさで、12球団で今季最少だった62本塁打からの長打力強化に余念がありません。

「特に星野さんは巨人戦に並々ならぬ執念を燃やしていた。読売新聞と中日新聞は『同業他社』ですから、親会社も勝敗に対しては注目している。ここで勝ちまくれば、フロントやファンの支持も高まるというもの。立浪監督も勝負できる戦力を着々とそろえていると言えますね」

 2023年シーズン。新戦力が躍動し、強いドラゴンズが帰ってくるのか。指揮官の手腕に注目です。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「ドラゴン」をもっと詳しく

「ドラゴン」のニュース

「ドラゴン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ