【阪神】掛布雅之氏、第8代OB会長就任「胸を張って歴史と伝統のあるチームと小林繁さんに声をかけられる土台できた」

2024年12月1日(日)5時0分 スポーツ報知

OB総会であいさつする掛布会長(カメラ・岩田 大補)

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 阪神OB会は30日、大阪市内でOB総会を開催し、第8代OB会長に掛布雅之氏(69)=スポーツ報知評論家=が就任した。来年、球団創設90周年の節目に大役に任命された「ミスタータイガース」は、壇上のあいさつで、亡き小林繁氏(享年57)の言葉を引用して、老舗球団の伝統を紡ぐことを誓った。

 忘れられない言葉がある。「巨人には歴史と伝統がある。阪神には歴史はあるが伝統はない」—。1979年2月、江川とのトレードで阪神に入団した小林氏がチームに合流した際に発したものだ。「伝統」とは優勝回数などの「強さ」で補完されるという意味合いだった。「ここ数年の阪神の戦い方、チームのつくり方を見たときに、胸を張って歴史と伝統のあるチームなんじゃないですか、と天国にいる小林さんに堂々と声をかけられるタイガースの土台ができた」と掛布氏は語りかけた。

 実績と人気で歴代でも最も発言力のあるOB会長の誕生。「藤川監督が阪神の新しい歴史と伝統という1ページをプラスしてくれることを期待しますし、OB会としても精いっぱいバックアップします」と後方支援を約束した。次期会長候補として桧山進次郎氏(55)も副会長に就任したが、14年間務めた前OB会長の川藤幸三氏(75)からは、創設100周年まで続けるようにゲキを飛ばされた。掛布—藤川体制で、虎の黄金時代を目指す。(島尾 浩一郎)

 〇…掛布氏は国内FA権利を行使して阪神に残留した大山に対して、全試合4番での出場を期待した。「大変うれしかった。悩んだと思いますけど、いい答えを出したと思います」と決断を喜んだ。その上で森下、佐藤と切磋琢磨(せっさたくま)しながら「4番として全てのゲームに出るぐらいの気持ちを持ってチームを引っ張っていってもらいたい」と願った。

 ◆阪神のOB会 1972年に発足し、初代会長は松木謙治郎氏が務めた。藤村富美男氏、梶岡忠義氏、田宮謙次郎氏が引き継ぎ、01年に安藤統男氏=スポーツ報知評論家=が就任。09年から田淵幸一氏、10年から川藤幸三氏が務めた。掛布氏が第8代会長となる。

スポーツ報知

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