巨人・坂本勇人が来季完全復活できる3つの理由

2022年12月2日(金)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 その肉声は最後まで聞くことが出来ませんでした。

 11月23日に東京ドームで行われた「ジャイアンツ・ファンフェスタ2022」。坂本勇人選手はファンとハイタッチするなどふれあう機会こそありましたが、マイクを握ってのあいさつなどは行われませんでした。

【関連記事】巨人・坂本 「大甘査定」の裏でささやかれる「刺客」の存在


 8年間担ったキャプテンの座を「卒業」し、岡本和真内野手へと「継投」する大事な一日。本来なら、一言あってもよかったとも思うのですが−。

「例の女性問題が尾を引いているのではないでしょうか」

 そう語るのはスポーツ紙の巨人担当記者です。

「9月にあの件が報じられて以降、坂本選手がオープンな場で発言する機会は、ほとんど見なくなりました。本人も昨季はケガによる離脱もあり、83試合の出場にとどまり、打率こそ2割8分6厘と意地を見せましたが、5本塁打、33打点とこの2部門ではレギュラー定着以降、最低の成績になりました。しかし、来季に復活する可能性は十分あると見ています」

 そして、その根拠を3つ挙げるのです。

(1)松田宣浩の加入

 ソフトバンクから移籍した「熱男」と坂本選手は侍ジャパンで同じ釜の飯を食い、三遊間を守った間柄。互いの野球観を理解して、リスペクトする関係にあります。

「松田選手は来年5月に不惑を迎えますが、そんなの関係なく、劣勢でも声を出してベンチを盛り上げる。先輩の小久保さんや川崎さんらの背中を見て育ったので、闘う姿勢が染みついているんです。そんなマッチに坂本選手が刺激を受けないわけがない。初心を思い出し、フレッシュな気持ちで臨むでしょう」

(2)長野久義外野手の復帰

 坂本選手と長野選手といえば「サカチョー」コンビとして一時代を築いた名タッグ。やんちゃだけれども野球に対しては真摯な坂本選手を寛大な心で理解していたのが、4歳年上の長野選手です。

「長野選手のカープからの復帰を誰よりも喜んでいるのが、坂本選手と言ってもいいでしょう。2012年シーズンでは坂本選手が最終戦で3安打を放ち、長野選手に並ぶ最多の173安打をマークしたところ、長野が我がことのように大喜びしたことがあった。その姿を見て、坂本選手が塁上で感激の涙を流したことは今でも語りぐさです。心を入れ替えて野球道に突き進むことでしょう」

(3)再生への強い熱意…11年ぶりに秋季キャンプ参加

 坂本選手クラスになれば、秋はシーズンの疲れをとり、メンテナンスに努めるもの。しかし、坂本選手は第1クール限定ではありますが、若手とともに宮崎の太陽の下、秋季キャンプに参加して汗にまみれました。原監督も「本人の強い希望ですよ。何か期するものがあるんじゃないの」と語っていたのが印象的です。

「川相コーチのもとで繰り返し基礎的な捕球練習に励んでいました。若手が伸びてきているとはいえ、やはりジャイアンツのショートは坂本勇人。それを一番分かっているのは、本人ではないでしょうか」

 再び輝きを放つことは出来るのか。

 2023年シーズンの背番号6から、目が離せなくなりそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「坂本勇人」をもっと詳しく

タグ

「坂本勇人」のニュース

「坂本勇人」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ