鉄腕タイソンに顔面を殴打された男性が高額の損害賠償! 昨春の“ブチギレ騒動”の余波広まる「悪評で仕事も失った」

2023年12月2日(土)18時15分 ココカラネクスト

歯に衣着せぬ言動が何かと話題となるタイソン氏。彼が飛行中の機内で起こした行動が波紋を広げている。(C)Getty Images

 昨春に起きたレジェンドファイターの“ブチギレ騒動”は今も尾を引いているようだ。英紙『The Sun』をはじめとする複数の海外メディアは、ボクシングの元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン氏に殴られたアメリカ人男性が45万ドル(約6705万円)の損害賠償を要求していると報じた。

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 ショッキングな光景だった。昨年4月20日にサンフランシスコ国際空港からフロリダへ向かう航空機内で男性乗客とトラブルになったタイソン氏は、後部座席にいた同乗客を数発に渡って殴打。一連の様子を収めた動画を他の乗客にSNSで公開され、あっという間に問題は拡散。「元世界チャンピオンの暴力騒動だ」と一部で問題視された。

 もっとも、事件発覚からほどなくしてタイソン氏側は声明を発表。「私は間違っていた。決して起こるべきではなかった。そんなことはしていけないのに、イライラして腹が立った」と本人によるコメントで非を認めつつも、「残念ながらタイソンは攻撃的な乗客と飛行中に嫌がらせを受けた『事件』に遭った」と釈明。当該男性乗客がひどく泥酔し、挑発的な態度で接近。勝手に動画の写真を撮影されるなどの行為を必要に受けていた事実を明らかにした。

 その後に泥酔していたという男性側の問題行動が映された動画も明るみになると事態は収拾。タイソン氏の“正当防衛”が認められたかに思われていた。しかし、一方的に殴られたと主張する男性は、法的な手続きを進めているという。

 米紙『New York Post』は、“被害”に遭った男性の弁護士であるジェイク・ジョンドル氏の声明を紹介。同氏は「彼(タイソン氏)は誰もが知っているヘビー級の世界チャンピオンでもあった。相手に重傷を負わせる可能性は疑いの余地がない」と強調し、「男性は今も酷い頭痛と首の痛みに悩まされている」と訴えている。

「タイソン氏には他にも何かしらの術はあったはずだ。しかし、彼は肉体的な暴力を選択した。そして彼自身も『そんなことはあってはいけなかった』と認めている。男性は不幸な悪評が流れた影響で仕事をいくつか失ってもいる」

 もはや泥沼の争いになっている感は否めないが、問題の完全決着はいつになるのか。海外メディアでも「タイソンにあれだけの挑発的な行動を面と向かってするのは、ライオンの尻尾を強く引っ張るようなものだ」(英紙『The Sun』)と男性を嘆く声は目立っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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