賞金女王は鈴木愛!渋野上回った“意地と誇り”5位で戴冠「ホッとしている」

12月2日(月)5時48分 スポーツニッポン

<ツアー選手権リコー杯最終日>賞金女王を争った渋野日向子(左)と笑顔で握手する鈴木愛(撮影・沢田 明徳)

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 ◇女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯最終日(2019年12月1日 宮崎県 宮崎CC=6535ヤード、パー72)

 賞金ランク1位の鈴木愛(25=セールスフォース)が渋野日向子(21=RSK山陽放送)、申ジエ(31=韓国)との争いを制し、2年ぶり2度目の賞金女王に輝いた。12位から出て、6バーディー、2ボギーの68と伸ばし5位でフィニッシュ。今季の獲得賞金額を約1億6018万円とし、2位で終えた渋野を約757万円差で振り切った。今季7勝を挙げた鈴木は、来年の東京五輪出場を巡っても渋野と激しい争いを繰り広げる。

 最後まで壮絶だった賞金女王争いを制した。12位から出た鈴木は4つ伸ばし通算5アンダーでホールアウト。後続の渋野が2位止まりで2年ぶり2度目の戴冠が決まると「ホッとしている部分が大きいですね」と素直な心境を吐露した。

 スタート前。「ドキドキだった。もしかしたら(賞金争いで)負けるかもしれない」と不安がよぎった。追い上げる渋野は優勝が絶対条件。その可能性がある限り追われる鈴木も逆転阻止に死力を尽くすしかなかった。

 通算1アンダーで迎えた9番パー5。反攻の口火を切った。「ずっとパットが入らなかったので、とにかくピンを攻めて近くに寄せてチャンスをつくろうと思った」。残り225ヤードから3Wで2オンさせてバーディー。10、11番はともにウエッジで2メートルに寄せ、3ホール連続でスコアを伸ばした。さらに13、17番も取り通算5アンダー。前半にスコアを伸ばせなかった渋野にプレッシャーをかけた。

 大会前。「7つも勝って(賞金争いに)勝てないなんて、こんな人いる?」と自らに問いかけた。もちろん答えは「ノー」。女王への強い思いを支えたのは誰よりも豊富な練習量だ。2日目も、3日目も暗くなるまで練習グリーンでパットを転がした。「渋野さん、申ジエさんに勝てるところは練習量だけ。(2人以外の)誰かに勝ってもらいたいと思ったが、諦めずに自分が優勝する気持ちでボールを転がした」。逆転優勝こそならなかったが、その執念が女王の座を引き寄せた。

 「ケガ(左手首、左手親指)で4試合休んで考えも変わった」。その間ゴルフの記事や映像を一切目に入れず、約2週間、人生で初の一人暮らしも経験した。「何でも当たり前じゃない、全てにありがたみを感じた」。ゴルフが楽しくなったという実力者は11月、3週連続優勝でタイトルへ突き進んだ。

 来季は海外メジャーを中心に積極的に世界に挑む。目標は20年東京五輪。「ぜひ出たいが意識しすぎず、いい成績を残せば出られると考えたい」。同じく五輪を目指す渋野との争いは来季も続く。

 【愛の言葉 喜怒哀楽】

 ★11月24日(大王製紙エリエールL最終日)優勝した渋野に1打及ばず2位。史上初の4週連続優勝を逃すも「(4週連続を)狙っていってこんだけの成績を残せる人はいない」。

 ★同28日(LPGAツアー選手権リコー杯初日)3アンダーで迎えた15番パー4のティーショットで、キャディーが風を読み間違え。「私のミスじゃないだけに、何とも言えない。(キャディーに対して)取り返せよっ、て感じかな」。

 ★11月29日(同2日目)首位と8打差となり、逆転Vが厳しい状況に。賞金女王を争う渋野が優勝圏内におり「誰か違う人に優勝してほしい」。

 ★11月30日(同3日目)今大会初のアンダーパーとなる70をマーク。首位と6打差になり「(1カ月前は)申ジエさんか渋野さんが勝つと思っていた人がほとんどだと思うので、いい意味で期待を裏切って賞金女王を獲れたら」。

 ★12月1日(同最終日)2年ぶりの2回目の賞金女王に輝き「私も人間なので人のスコアも気になった。下から上がってくる怖さを味わっているので、不安だった」。

スポーツニッポン

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