原巨人 年俸1億超えの投手が挑む「悪しき前例」打破

2022年12月4日(日)11時56分 ココカラネクスト

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 巨人の高梨雄平投手(30)が先月30日に都内の球団事務所で契約更改を行った。3200万円増の年俸1億1000万円にアップ(年俸は推定)。

 今季はチーム最多の59試合に登板し、2勝0敗、25ホールド、防御率2・14の成績を残した。シーズン終盤は平内に代わって「8回の男」を務めたりなど、存在感を高めた1年間ともなった。

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 楽天から移籍して3シーズンが経過、チームに必要なセットアッパーとして着実に階段を上っている。「自分の中ではキャリアハイと言っていいくらいの投球だった」と充実感を漂わせた。

 一方、年俸が上がるにつれ不安も増してきたという。

 「仕事に対する対価が上がっているわけで、ケガした時とかにクビになる恐怖みたいのが近づいてきている感じはしてます。身が引き締まる感じです」と語った。

 存在価値が高まるにつれ、当然求められるレベルも上がってくる。2年連続50試合登板も果たしているタフネス左腕もコンディション管理も含め、より気を付けていく必要がありそうだ。

 実際チームでは、近年「勝利の方程式」の一員を務め、昨季は58試合に登板した左腕、中川が今季はコンディション不良で一軍登板なし。同じく昨季59試合に登板したセットアッパーの鍵谷も今季はふるわなかった。

 この2人に共通しているのは登板試合数が多く、時に回またぎなどチームのために奮闘したこと。「今季の不調は、体を酷使したことの影響が少なからず出ているとも見られています」(放送関係者)

 今季チームが4位と低迷したことには、この2人の不調も響いたといわれる。

 そして高梨だ。すでに高梨の安定感あるピッチングを原監督も高く評価。来季もフル車輪の働きを求められそうだ。果たして持つのか。

 しかしそんな周囲の不安を一蹴するように高梨はこう宣言する。

 来季に向けての抱負を聞かれ「100試合に耐久できる体を作るというのがまずテーマで、あとは優勝したいですね」と頑健な体作りに強い意欲を示したのだ。さらにこんな「野望」まで明かした。

 「どこでも投げられるようにしておくというのが1番なんですけど、ちょっと野望としては、大勢がケガしたりとか、ちょっと疲れたという時にクローザーで名前が挙がるぐらいの投球をシーズン中にしておきたいなというのはありますね」とフォア・ザ・チームの姿勢を示し、「ポスト大勢」に名乗りを上げる余裕まで見せたのだ。

 料理が得意なことからファンの間では「クッキング王子」の愛称でも知られる高梨。どんな難題も「料理」できるか。V奪回のために欠かせないピースとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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