五輪マラソンコース決まらず、世界陸連との調整難航

12月4日(水)18時12分 日刊スポーツ

札幌大通公園(2019年10月30日撮影)

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2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は4日、札幌に移転した東京五輪のマラソンで、世界陸連との交渉が難航している周回コースについて、札幌市が推す2周回コースを1周した後の計画は、継続協議にすると発表した。
国際オリンピック委員会(IOC)、組織委、世界陸連の3者で合意した。
札幌市が2周回コースを採用したい中、世界陸連は6周回を主張していた。この日まで断続的に協議し、1周目は札幌市が主張する20キロコースとする方向で世界陸連が譲歩。しかし、2周目以降は7キロを3周する案を新たに示し、まとまらなかった。世界陸連は同市にスタッフを派遣し、現地を視察した上で、今月中旬までに結論を出す。
地元札幌としては大会後のレガシーとなるよう2周回にし、ハーフマラソンなどに活用したい意向。なるべく観光名所を巡れるようにし、五輪で世界に発信したい考えもある。多周回では、その方針にそぐわない。
一方、マラソン競技は世界的に見れば人気が低く、世界陸連はコースを広範囲にすると観客がまばらになることを懸念。多周回にすると観客が集まりやすく、警備や運営スタッフの配置、給水所の設置など、運営面も楽になる。
一方、組織委は地元の意向をくみタフな交渉を続けた。この日、会見に応じた組織委の森喜朗会長は「世界陸連が現地を見たら、日本側の主張を受け入れてくれるだろう」と期待を込めた。
競技日程は決着した。8月2日だった女子マラソンを8日に変更。男子マラソンは大会最終日の9日に据え置いた。ともに午前7時スタートにする。
競歩は6日午後4時30分に男子20キロ、7日午前5時30分に男子50キロ、同日午後4時30分に女子20キロを実施する。競技関係者らが東京−札幌間を行き来する手間を最小限にとどめることが理由。
マラソン、競歩の大通公園発着はIOC理事会で承認を得た。大通公園には観客席を設置するスペースがないことから、これによって、正式にマラソンチケットは販売しないこととなった。
組織委は札幌移転にかかる増加費用は今後精査し、これまで通り、IOCにも負担を求めていくと同理事会で主張した。【三須一紀】
○…IOC理事会の結果を受け、秋元克広札幌市長(63)が札幌市内で報道陣に応じた。マラソンの全コースは確定しなかったが、了承された前半1周目の20キロは札幌の魅力が盛り込まれたルートとなり「意図をくんでいただいた」と話した。発着は大通公園に正式決定。6月上旬には約200万人の観客動員をするイベント「YOSAKOIソーラン祭り」が開催されるため、五輪の準備期間と重なる可能性がある。中田雅幸・札幌市スポーツ局長は「影響を少なくするように議論していきたい」と話した。

日刊スポーツ

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