止まらないアクシデントの連鎖。ランキングトップの平川亮、トラブルで予選を走れず天を仰ぐ【第5戦鈴鹿予選】

2020年12月5日(土)11時52分 AUTOSPORT web

 前週のスーパーGT最終戦に続き、スーパーフォーミュラでも平川亮に大きな試練が訪れてしまった。スーパーフォーミュラ第5戦鈴鹿、ランキングトップで迎えた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)だったが、ワンデー開催の12/5(土)の第5戦予選でまさかのトラブル発生。大事な1戦でコースインできずに予選最後尾となってしまった。チームは違えど、前週のスーパーGT最終戦から続く不幸なアクシデントに、平川も天を仰いだ。


 スーパーフォーミュラの2020年シーズンも残り3戦。平川が2位に11ポイント差のランキングトップ、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がランキング4位で迎えた第5戦、そして第6戦のワンデー開催2連戦となる鈴鹿は、文字どおり今季のタイトル争いの天王山となるラウンドだ。


 土曜、日曜は予選、決勝を繰り返すスケジュールで、土曜の予選セッションが週末の流れを大きく決める。しかし、予選Q1セッションBグループの平川はセッション開始時間が過ぎてもコースインできない。


 平川はマシンを降り、すぐにマシンはメカニックの手によって高馬に上げられ、トラブルが判明。平川はヘルメット姿のままマシン後方でトラブルを修復するメカニックを見つめ、その平川に担当の大駅俊臣エンジニアが状況を説明している様子がモニターに映し出された。


 そして平川はピット裏でヘルメットを脱ぎ、しゃがり込むと、目を見開いたまま天を仰いだ。


 その後の取材で平川のマシンはミッショントラブルであったことが判明。第5戦はコースインすらできずに予選最下位が確定し、午後のレースを最後方からスタートすることになった。


 前週のスーパーGT最終戦ではファイナルラップの最終コーナーまでトップで走行し、チャンピオンが手に届きそうなところまで行きながらガス欠で山本尚貴にタイトルを奪われてしまった平川。


 気持ちを切り替え、前日スーパーフォーミュラ金曜の練習走行ではトップタイムをマークし、平川も「予選は心配していません」とコメントし、鈴鹿を得意としている山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とのスーパーGTに続く優勝争いが期待されていただけに残念な結果となった。


 その山本尚貴は予選Q1Aグループ、Q2、Q3とすべてトップタイムでポールポジションを獲得。前週にスーパーGTの最終戦で劇的なチャンピオン争いを演じたふたりが、そのままの流れを汲むような、あまりに対称的な結果となった。


予選セッション開始直後、トラブルで走れないマシンを見つめる平川亮

担当の大駅俊臣エンジニアから説明を受ける平川亮

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