ロッテへ移籍の福田秀平 ポテンシャル開花、フル出場時の成績に期待

12月5日(木)11時0分 SPAIA

福岡ソフトバンクホークスから千葉ロッテマリーンズへ移籍する福田秀平ⒸYoshihiro KOIKE

ⒸYoshihiro KOIKE

外野のレギュラー争いは激化必至

ソフトバンクからフリーエージェント(FA)権を行使した福田秀平。走攻守三拍子揃ったバイプレーヤーには、ソフトバンクのほか、西武、楽天、ロッテ、中日、ヤクルトが獲得に動き注目が集まったが、福田が選んだのは恩師・鳥越裕介コーチが所属しているロッテだった。

福田は層の厚いソフトバンクでは、主に控え選手として代打や代走、守備固めで起用されていたが、勝負強くパンチ力のある打撃と守備範囲の広さ、走力を兼ね備え、他のチームではレギュラークラスの実力があると評されることが多い。

今季のロッテは、左翼を角中勝也、中堅を荻野貴司、右翼を清田育宏や途中加入のマーティンが担うことが多かったが、現時点でレギュラーとして活躍していると言えるのは荻野のみ。打撃が期待される角中は近年打率が低迷し、岡大海は走守で高い能力を誇るが、打撃の調子に波がある。また、荻野、角中、清田らは30代中盤を迎え外野陣が高齢化。30歳であり走攻守で高いポテンシャルをもつ福田は、その穴を埋める良い補強となった。

ソフトバンクでは2017年・2018年に100試合以上に出場するも途中出場が多く、レギュラーとしてシーズンを通じて戦った経験がないことは課題だが、逆にいえばフルで出場した場合にどれほどの成績を残すのかも興味深いところだ。

外野には同年代の加藤翔平や来季で3年目を迎える菅野剛士らも控えており、さらには途中加入ながら走攻守で高いパフォーマンスを見せたマーティンの残留も確定した。熾烈なレギュラー争いが予想されるが、福田が開幕までにアピールしコンディションをキープできれば、十分に開幕レギュラーも狙えるはずだ。

チームにフィットするプレーヤー

井口資仁監督は、就任1年目の2018年シーズンに「走塁革命」を掲げ、その取り組みがチーム盗塁数の激増につながった。今季はチーム本塁打数はほぼ倍増したものの、逆にチーム盗塁数が激減。再び走塁を武器としたスピード野球を展開するには、福田はフィットするプレーヤーといえる。2015年5月には、年度をまたぐ参考記録ながらも32連続盗塁成功の日本新記録(当時)を達成。福田同様に走攻守揃ったプレーヤーとしての成長が期待されている藤原恭大にとっても、同じ左打者ということも含めて良いお手本となるだろう。

足を生かした守備と強肩も魅力。出場試合数は少ないものの、外野手としての守備率は2017年から2019年にかけて1.000。過去9シーズンのうち、7シーズンで外野守備率1.000をマークしている。今後の本拠地となるZOZOマリンは外野手泣かせの風速10mを超える風が日常的に吹くが、球際に強く同リーグで既に経験値もあることから無難にこなすはずだ。

さらなるポテンシャルの開花へ

福田は「エースキラー」と称されるほど好投手に強い。過去には日本ハム時代の大谷翔平(現エンゼルス)との相性がよく、他の打者が苦戦するのを尻目に大谷の快速球をとらえ、スタンドまで運ぶシーンも見られた。今季も6月23日の巨人戦で菅野智之の高めの直球をとらえ、豪快な先頭打者弾を放つなどチームの交流戦最高勝率に貢献している。

また、今季は183打席ながらキャリアハイとなる9本の本塁打を記録。10月6日に行われたクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ楽天戦ではスタメンに抜擢されると、美馬学のフォークをとらえて右翼席中段まで運んだ。「今年一番の当たり」と本人も手応えを感じていたほどの特大の一発は、控え選手の打球とは思えない凄まじい当たりだった。勝負所でのパンチ力のある打撃は印象的で、ファンからも「ここぞの場面で打ってくれるから最高」といった声がよく聞かれる。

ちなみに、近年は2割台が続いていた得点圏打率も今季は.371(35打数13安打)と向上。今季キャリアハイとなった本塁打(9本)も含めて、さらなる打撃向上の可能性を秘めている。今季最も多くの試合に出場した6月(22試合)は13安打を放っているが、そのうちの6本が本塁打だった。走守はもちろん、一発の魅力をも秘めた福田がシーズンを通して試合に出た時にどうなるか。新天地で福田のポテンシャルがいかんなく発揮されることを期待したい。

SPAIA

「ロッテ」をもっと詳しく

「ロッテ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ