【気になる一言】待ちぼうけを食らったボッタスとフェルスタッペンがQ&Aに割り込み。コーヒーに物申す

2020年12月6日(日)21時30分 AUTOSPORT web

 イギリス人ドライバーであるジョージ・ラッセルがメルセデスから出場することとなったため、ルイス・ハミルトンが欠場したものの、イギリスのメディアは盛り上がっている。


 そのことは、予選後のトップ3ドライバーによる会見で、記者からの質問が最も多かったのは、ポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)ではなく(3問)、3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)でもなく(2問)、ラッセルだったことでもわかる(10問)。


 ラッセルに質問が向けられている間、ボッタスとフェルスタッペンは待ちぼうけ状態。しかし、次の質問も「ジョージに質問です」、また次も「ジョージへ質問します」と続くと、ボッタスとフェルスタッペンは、ラッセルの回答にかぶせる形で、Q&Aに参加してきた。


 その質問は「今週末、メルセデスに移ってきて、一番驚いたことは何か?」というものだった。ラッセルはこう答えた。


「正直言って、食事が本当に素晴らしい。ウイリアムズも素晴らしいんだけど、メルセデスは本当に素晴らしいんだ」


 ウイリアムズのケータリングは非常に質が高く、評判はいいのだが、メニューが限られている。その点、メルセデスは食材が豊富でバラエティにとんでいるのが特徴で、昨年までは多くのゲストとメディアが列を作って、メルセデスのランチを食べていたものである。コロナ禍の影響で今年は大きく変わっているだろうが、ケータリングの質は変わっていないはず。ラッセルが驚いたのは、その点だと考えられる。

2020年F1第16戦サクヒールGP予選後会見 ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 するとフェルスタッペンが割り込んできた。


「それって、全体的に美味しいっていうこと?」


 ラッセルは「そうだね、何かひとつということじゃなくて、全体的にいいっていうことだよ」と言った後、こう続けた。


「メルセデスがF1界をリードしているのはこんなところにも感じるんだ。何かひとつじゃないんだ。すべてに渡って、仕事が完璧なんだよ」


 それを聞いていたチームメートのボッタスが、珍しく割り込み、ラッセルの見解に物言いをつけた。


「ちょっといいかな、メルセデスもコーヒーはイマイチだと思うよ。だって、ネスプレッソじゃん、ウチのは!!」


 これにはラッセルも「ああ、確かにコーヒーはイマイチかも。ネスプレッソだからね」と、たじたじ。


 そして、ボッタスはこう続けた。


「つまり、僕たちメルセデスもケータリングはまだ改善の余地ありということだ」


 するとフェルスタッペンが「ずいぶん、コーヒーに詳しいんだね」とボッタスに突っ込む。ボッタスはこう答えた。


「まあね。コーヒーがない生活なんて、考えられないからね」


 さすが、ネスカフェだけに『違いがわかる男』のボッタスだった。

2020年F1第16戦サクヒールGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)

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