小林可夢偉最速でKCMGがワン・ツー。新人岩佐はクラッシュで2日目を終える

2023年12月7日(木)16時52分 AUTOSPORT web

 12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権合同/ルーキーテスト2日目午後のセッション4は、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が1分36秒296をマークし、2日目までの最速タイムを記録した。


 3度の赤旗が掲示されるやや荒れた展開となったセッション3ののち、14時より2時間のセッション4が開始された。開始直後は午前同様にところどころで薄暗い雲が上空を覆う天候が続き、気温も12度とやや低下したが、風は少し穏やかになっていた。


 開始直後には、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が1分37秒011でトップタイムをマーク。2番手には阪口晴南(P. MU/CERUMO・INGING)、3番手に野尻智紀(TEAM MUGEN)が続く。セッションスタートから15分が経過したころ、暫定首位の岩佐がデグナーカーブのふたつ目でスポンジバリアに突っ込むかたちでクラッシュし、赤旗が掲示される。岩佐はここで2日目の走行を終えた。

2023スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト セッション4でバリアにヒットした岩佐歩夢(TEAM MUGEN)の15号車


 約10分間の中断を経て、再開後には野尻が速さを見せた。初日に坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)がマークしたタイムを0.257秒上回る1分36秒737でトップタイムを更新。その後、ロングランを実施するドライバーも相次いだことから順位は一度落ち着き、TEAM MUGENのワン・ツー体制が築かれたまま、1時間が経過した。


 このころには午前のセッション3終了間際にクラッシュがあった太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、マシンの修復を終えて走行を再開している。


 陽が傾くなか、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)と可夢偉が野尻に続いて1分36秒台に入れ始める。その直後には、山下健太(KONDO RACING)も1分36秒643を記録してトップに浮上する。


 さらに残り15分ほどになると、タイムアップを図るドライバーが相次ぎ、坪井が1分36秒395でトップタイムを塗り替えると、大湯都史樹(P. MU/CERUMO・INGING)も2番手に食い込んでくる。


 その後、最後のアタック合戦を前に可夢偉が1分36秒296でトップに浮上。セッションは当初のチェッカー予定時刻から5分延長され、残り5分でラストアタックが続々と遂行されるも、最後まで可夢偉のタイムを上回るドライバーは現れず。そのまま可夢偉が首位で終える結果に。


 僅差で福住が2番手につけてKids com Team KCMGがワン・ツー。坪井が最終的に3番手に続き、上位7台はトヨタエンジン勢が占めた。ホンダエンジン勢トップは、セッションの後半に走行を再開した太田の8番手だった。


 新人トップは6番手のテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。また、Juju(TGM Grand Prix)は午前のセッション3から自己ベストを1.5秒タイムアップし、最終的に1分38秒539で2日目の走行を終えている。


 スーパーフォーミュラ鈴鹿合同/ルーキーテストは2日間で計4セッションを終え、明日8日はいよいよルーキードライバー(SF決勝出走回数が4戦未満)の走行となる。3日目から走行を開始する新しい顔ぶれも多く、注目を集めるセッション5は午前9時30分からスタートする。

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