元貴闘力が怒りの喝「付け人制度の即刻廃止」

12月7日(金)8時53分 日刊スポーツ

角界へ「喝」を入れた元貴闘力の鎌苅忠茂氏

幕内力士・貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が付け人の力士を暴行した事件に関して元関脇貴闘力の鎌苅忠茂氏(51)が大激白した。昨年10月には元横綱日馬富士から暴行を受けた貴ノ岩が加害者となった事態に対して「自覚不足、時代錯誤、付け人制度の即刻廃止」の持論を展開した。

またも角界を揺るがす暴力事件に元貴闘力が怒りの「喝」を下した。被害者が今度は加害者という異常事態に「自覚がない。それに尽きる。理由は何だろうが付け人だろうが、たたいたら問題になる。許される時代じゃないんだよ」。貴ノ岩の自覚欠如、時代錯誤を強い口調で一喝した。

元貴闘力が激白したのは角界引退後、東京都江東区清澄にオープンした焼き肉店「ドラゴ横綱通り店」だった。イタリア語で竜を意味する店名の命名は弟弟子の元横綱貴乃花。今も親交ある弟弟子の愛弟子は昨年10月の巡業中に元横綱日馬富士から暴行を受けた。師匠の貴乃花親方が日本相撲協会と対立。この暴力事件を引き金に貴乃花親方の角界引退という事態にまで発展した。

自身も波瀾(はらん)万丈だ。引退後は大嶽親方を襲名も現役時代から型破りなギャンブルマニア。それが災いし、野球賭博問題で日本相撲協会を解雇、昭和の大横綱・故大鵬親方の三女とも離婚、プロレス転向も不調に終わった。「そんなおれが言うのもなんだけどね。現役の時はたたかれても愛のむち、自分のためだと思っていた。今は時代が違う。協会からも親方衆からも厳しく言われているわけじゃないの。やったらどんなことになるのか、まるで分かってないよ」。

今も相撲界に育ててもらった感謝は尽きず、愛情をもって土俵の外から見つめ、応援している。「付け人も協会から預かっている力士なんだということが分かっていない。付け人制度をやめた方がいい」。現役時代は豪快な張り手で魅了。激震の角界に持論の張り手を放った。【大上悟】

◆鎌苅忠茂(かまかり・ただしげ)大相撲の元関脇貴闘力。1967年(昭42)9月28日、兵庫県神戸市出身。元大関初代貴ノ花の藤島部屋に入門、83年春場所初土俵。90年秋場所で新入幕。00年春場所で幕内初優勝。通算754勝703敗。180センチ、148キロ(現役当時)。

<スポーツ界の暴力アラカルト>

◆角界 昨年9月下旬から今年1月にかけて峰崎部屋で兄弟子が弟弟子に対して4回にわたり素手で殴るなどの暴力を振るった。

◆競泳 競泳男子で20年東京オリンピックのメダル候補の小関也朱篤(26=ミキハウス)が、昨年11月からのスペイン合宿中に同じ所属の男子選手(23)に暴力を振るったことが判明。

◆アメフト 5月に日本大対関西学院大の定期戦で日大守備選手が悪質なタックルをして相手クオーターバック(QB)を負傷させた。

◆高校野球 愛知・豊田大谷高校の野球部監督川上貴史容疑者(33=同県日進市)が7月31日、傷害の疑いで逮捕された。昨年7月、練習中に当時1年の男子部員の頭と頬を殴った上、肋骨(ろっこつ)を折る重傷を負わせた疑い。

日刊スポーツ

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