【辻にぃスイング見聞】ショット力向上が無ければ女王戴冠は無かった!鈴木愛の飛躍にスイング変更あり

12月8日(金)18時6分 ALBA.Net

新女王・鈴木愛のショットを辻村明志氏が徹底解説(撮影:村上航)

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今季、国内女子ツアーで活躍した注目選手のスイングから強さの要因を探る“Playback LPGATour2017”。第1回は賞金女王に輝いた鈴木愛フォーカス。賞金ランクトップを走っていたキム・ハヌル(韓国)を土壇場の11月に逆転。そして、2013年以来となる日本勢女王に輝いた鈴木のショットを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏に解説してもらった。


今年の賞金女王となった鈴木愛さんですが、スイングも昨年までとは大きく変わりました。ポイントは2つあります。1つはフットワークが使えるようになったことです。

バックスイングで右足に乗せた体重をダウンスイングでは左足に移動しています。しかも、インパクト後に左足が流れていません。あくまでもスタンス幅の中でフットワークを使っているのです。今までは、あまりフットワークを使わず、上半身主体のスイングだったため、インサイドに上げたクラブをアウトサイドから下ろし、ボールをつぶすように打っていました。その結果、スライス一辺倒の球筋でした。ところが、フットワークを取り入れ、ダウンスイングの開始を左足から行うようになったことで、インサイドに上げたクラブをそのままインサイドから下ろせるようになったのです。極端なダウンブローからレベルブローに近くなったことで、球筋もナチュラルなストレートボールに変わりました。

フットワークを使えるようになった一因は、バックスイングにあります。以前はあまり上体を捻転していませんでしたが、今は左肩が90度以上、100度近く回っています。左肩がそれだけ回ると、ダウンスイングでは自然とインサイドからクラブを下ろしてくるようになります。

2つ目のポイントは、ダウンスイングで右ワキがしっかりと締まっているところです。よく見ると、切り返したときには右ヒジが体にくっついていますが、これぐらい右ワキが締まっていると、体の重みがボールに伝わるので、効率的に飛距離を稼ぐことができます。

注目してほしいのが、後方からの写真を見ると、ダウンスイングで右ヒジとベルトの高さが同じことです。この形ができていれば、体とクラブの一体感が自然と生まれてきます。

エネルギー効率もよく、ミート率もアップします。逆にいうと、ショットメーカーで右ワキが甘いのは致命的です。パワーロスの原因にもなるし、正確にボールをミートできません。さらに、ボールをとらえるまで体の軸よりも右サイドに体を残しています。これも鈴木さんが正確なショットを放つ要因の一つです。上体が体の軸よりも左に突っ込んでしまうと、ボールをしっかりとらえられず、ミスショットの確率が高くなりますよ。


解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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