【角田裕毅F1第24戦分析】スタートではアンチストールで失速「ミスをしたわけではないので残念」2度の不具合の原因を調査へ
2024年12月9日(月)10時11分 AUTOSPORT web
コンストラクターズ選手権を争うアルピーヌとハースを逆転したい角田裕毅とRB。トップ10内から1台ずつスタートするライバル2チームに対して、RBは角田が11番手からF1第24戦アブダビGPをスタートすることになった。
スタートで少しでもポジションを上げて、ライバル2チームに追いつきたかったところたが、逆にスタートで大きくポジションを落としたのは角田のほうだった。
「クラッチをつないだときにくっついた感じになって、ストールしかけて、アンチストール(モード)に自動的に入って失速しました。アンチストールは僕のF1キャリアのなかで一度も経験したことがなくて、特にスタートのプロシージャー(手順)をミスしたわけでもなく、とにかく残念です」
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)は、次のように説明する。
「データを見る限りでは、クラッチがつながり過ぎている状態になっていました。ただし、それがドライバーの操作によるものなのか、クラッチの設定によるものなのかは、これから調べてみないとわかりません」
エンジンがアンチストールに入った後、角田が再度スタートをやり直して、マシンはなんとか再発進したものの、角田の後方にいたマシンはすでに通過し、角田は1コーナーを最後尾で通過した。
その後、ピットストップの際にも、角田はクラッチの不具合に直面する。
「ピットボックスに入る直前にクラッチを切ろうとパドルを引いたときに、ニュートラルに入らなかったんです。そういったことを考えると、何らかのトラブルが(マシン側に)あったと思います。レース中に何があったのかを聞くことができなかったのは残念ですが、これからのミーティングでどうなっていたのか確認したいと思います」
しかし、そのトラブルがなかったとしても、この日の角田にアルピーヌとハースを逆転できるペースはなかった。むしろ、この最終戦では終盤戦に入って勢いをつけてきたアストンマーティンとキック・ザウバーと戦わなければならなかった。
それでも角田は最後まで全力で走った。
「スタート以外は、全力を出しきれたと思います。ほとんどのドライバーが1ストップだったので追い上げるのは厳しかったですが、最後尾からリカバリーもうまくできたと思います」
角田はレース後、そう語った。それはチームの来年に向けたデータ取りのためだけではない。成長した姿を見せることで自分の将来にもつながるからだ。
アブダビGPの2日後。ポストトーズンテストで、角田はレッドブルを走らせる。残念な結果に終わった最終戦の鬱憤を晴らす走りをヤス・マリーナ・サーキットで見せてほしい。
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