世界が沸いた大谷翔平のFA移籍 退団の現実を目の当たりしたエ軍ファンは意気消沈 番記者が「通夜のよう」と嘆き
2023年12月10日(日)10時20分 ココカラネクスト
ドジャース移籍を果たした大谷。その現実にエンゼルス・ファンや関係者はショックを隠し切れない様子だ。(C)Getty Images
世界中が驚き、熱狂した一報は、一部の野球ファンにとっては辛い現実を改めて目の当たりにするニュースとなった。
現地時間12月9日、ドジャースは、今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平の獲得を発表した。契約に関する詳細は公表されていないものの、現地の複数メディアで10年7億ドル(約1014億円)と報じられている。
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野球史だけでなく、スポーツ史上で最高額の契約を手にした大谷。熾烈を極めた争奪戦を物語る世紀のメガディールに世界が揺れた。そのなかで落胆ムードとなったのは、古巣となったエンゼルスのファンや関係者たちだ。
移籍発表から間もなくし、米メディア『The Athletic』でエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者は自身のX(旧ツイッター)を更新。本拠地エンゼル・スタジアムの外壁から大谷の顔がプリントされた特大看板が外される瞬間を「ショウヘイ・オオタニの壁画は正式に消え去った」と伝え、現場に居合わせたエンゼルス・ファンの悲しみをリポートしている。
「今日は多くのエンゼルス・ファン、オオタニファンが追悼に訪れていた。現場の雰囲気は、どこか通夜のようだった」
そのうえでブラム記者は大谷が在籍した6年間で一度もシーズン勝ち越しがなかったエンゼルスに対し、「オオタニの退団には多くの要因がある。だが、チームが勝てなかったことは、彼のアナハイムでのキャリアに永遠に結びつく。エンゼルスは組織全体に適切な資金を供給できなかった。その結果、選手育成に苦しんだ。彼のようなタレントを持ちながら負け続けるのは、起こるべきではなかった」と手厳しい意見を寄せた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]