現役ドラフト「サプライズ枠」は誰だった? 元楽天ヘッドが「リストに入れて良いの?と思ったのが本音」と語った打者とは

2023年12月10日(日)12時40分 ココカラネクスト

橋上氏は今回の現役ドラフトについて「マイナス、ネガティブからのスタートでは無くなっているのは大きい」と感想を述べた(C)CoCoKARAnext

 12月8日に行われたプロ野球の現役ドラフト。今回も昨年の第1回に続き、指名は1巡目のみではあったが、各球団で選手間の移動がなされた。

 楽天などでコーチを歴任し、現在は来季からのファーム参入が決定したオイシックス新潟アルビレックスの監督を務める橋上秀樹氏は「昨年の大竹耕太郎(阪神)、細川成也(中日)の成功を踏まえて、今季の現役ドラフトも選手・球団の双方にプラスになったと思います」と振り返る。

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「現場にとっては、もどかしいと思う選手が何人もいます。一方でそういう選手は“隣の芝生は青い”じゃないですが、他球団からは“なんで使わないのかな”と思われることが多いです。選手としても、元々いた球団では“コントロールが悪くて使えない”と思われたのが、ボールの強さを評価されたりとか。マイナス、ネガティブからのスタートでは無くなっているのは大きいですね」

 そんな中で、今回のサプライズ枠は誰だったのか。橋上氏は愛斗(西武→ロッテ)の名を真っ先に挙げた。

「正直言って、愛斗が現役ドラフトにかかるとは思わなかった。西武はリストに入れて良いのかな?と思ったのが本音です。完全なレギュラーではなかったですが、(FA宣言をした)山川穂高が抜けるかもしれない状況下で、ある程度打力のある愛斗は置いておきたかったはずですよね」

 愛斗は昨季、キャリアハイの121試合に出場。9本塁打とパンチ力を発揮した。今季はやや出場機会を減らしたものの、守備面で強肩を度々発動するなど、準レギュラーとして一軍の戦力になっていた。

 一方で出塁率の低さを指摘されていたり、ルーキー蛭間拓哉らの台頭に押されていたのも事実。西武としては出すのは惜しい選手ではあるものの、外野のポジションにある程度目処が立っていると考え、今回の移籍に繋がったのかもしれない。

 また、愛斗を獲得したロッテにとっては“補強”と言っても差し支えなく、ZOZOマリンでの活躍も印象深い“マリーンズキラー”の獲得にファンも沸いていることだろう。右の外野手は荻野貴司、岡大海、山口航輝らがいるものの、愛斗なら十分に戦える。新天地でのレギュラー獲得もありそうだ。

 橋上氏が語ったように、現役ドラフトの利点は選手・球団ともにマイナス、ネガティブからのスタートでは無くなること。だからこそ、「編成による普段からの調査が大事」と橋上氏は強調する。

 果たして、愛斗は大竹、細川のような成功事例に名を連ねられるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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