【巨人】最強守護神Rマルティネス合流近づく中 注目される2025年版「勝利の方程式」の行方
2024年12月10日(火)12時4分 ココカラネクスト
大勢は守護神の座を守ってきた(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
今オフ移籍市場の最大のキーマンとされる、中日を自由契約となったライデル・マルティネスをめぐって新たな情報が出てきた。
【動画】相手に絶望を! 中日守護神マルティネスの快投シーン
キューバ系選手の動向に詳しいとされる、全米野球記者協会メンバーであるフランシス・ロメロ記者が日本時間10日に新たに自身のXを更新。その中でマルティネスについて、「キューバのスタークローザー、ライデル・マルティネスが読売ジャイアンツとの契約をまとめている」として、巨人側の契約に関しても「2年、1600万ドル」、日本円にして2年総額24億円超と単年12億円の高額契約を示していると伝えている。
同記者は事前に情報筋の話として「読売ジャイアンツはキューバ出身のスター・クローザー、ライデル・マルティネスに非常に興味を持っており、最近になって契約の最有力候補として浮上した」と記していた。
中日に育成契約で入団、今季まで8シーズンを過ごしたマルティネスといえば、球威ある直球と宝刀スプリットのコンビネーションで知られ、絶対守護神の座を固めた。今季は60試合に登板、43セーブ、防御率1.09で自身2度目のセーブ王のタイトルを獲得。23年シーズンも48試合に登板し、32セーブ、防御率0.39と圧巻のパフォーマンスを示している。
年齢的にも28歳とまだ若く伸びしろ十分、安定した抑えはどの球団も求めているピースとあって今後の動向も注目される。
そしてマルティネスがいよいよ合流となれば、来季チームの終盤の投手運用も話題を集めそうだ。
近年はルーキーイヤーから守護神を務める大勢が9回を務め、「8回の男」には助っ人左腕のアルベルト・バルドナードなどが入ることが多かった。
ただ9回にマルティネスが起用されるとなれば、阪神がハビー・ゲラと岩崎優を両立させているダブルストッパー案や、もしくは大勢は競った場面の7ー8回のセットアッパーを託される可能性もありそうだ。
入団1年目で37セーブをマーク。鮮烈な印象を残し新人王に輝いた剛腕も、2年目の23年シーズンは右上肢のコンディション不良に苦しみ、27試合の登板にとどまった。今春のキャンプでも右ふくらはぎ痛で離脱し、1軍合流は開幕直前だった経緯もある。
24年シーズンは43試合に登板し、29セーブ、防御率0・88と圧巻のパフォーマンスを見せたが、コンディション面では5月上旬に右肩違和感で2か月間、戦線離脱。阿部監督1年目のシーズンにおいてもチームを率いるにあたって、根幹は4番と抑えの安定と明言してきた。
どの球団においても守護神はタフさと安定したパフォーマンスが求められる。この点において、大勢は近年、不安定さがぬぐえなかったことも事実。守りの野球を目指す中で安定した力を発揮するタフな守護神は欠かせないとあって、マルティネスが合流となれば、大勢の配置転換案も浮上してきそうだ。
ブルペンにおいては今季新人王に輝いた船迫大雅や、タフネス左腕の高梨雄平、残留がこのほど決まったカイル・ケラー、バルドナードなど安定した力を発揮する救援投手が多いとあって、層が厚くなるのは目指すリーグ連覇、日本一に向けても非常に重要なポイントとなる。
まずは剛腕、マルティネスの去就、その後見えてくるチーム構想にも話題が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]