WRC:3連覇狙うヒュンダイが2021年体制発表。ソルドとブリーンが3台目をシェア
2020年12月11日(金)16時57分 AUTOSPORT web

ヒュンダイモータースポーツは来月、モンテカルロで開幕する2021年シーズンのWRC世界耐久選手権に向け、4名からなる新しいドライバーラインアップを発表した。
2019年に続き今季もトヨタとの激しい闘いを制し、見事WRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得したヒュンダイ。最高峰クラスにおいて『ヒュンダイi20クーペWRC』を走らせる韓国メーカーは次なるシーズンでの3連覇達成、さらにドライバーズ選手権での戴冠を目指し新たな布陣を敷いた。
2021年のドライバーラインアップは今季の5名からひとり少ない計4名とされ、来季ヒュンダイでの8シーズンを迎えるティエリー・ヌービルと、今季加入したオット・タナクの2名がシーズン全戦に出場するレギュラードライバーとして発表された。
残る2名はダニ・ソルドとクレイグ・ブリーンだ。ソルドは今シーズンの第6戦イタリアで優勝、第7戦モンツァでも3位表彰台を獲得し、チームのタイトル獲得に大きく貢献。
また、ブリーンも第4戦エストニアで2位表彰台を獲得する活躍をみせ、ヒュンダイによるV2達成の立役者のひとりとなっている。
そんなふたりは2021年も3台目のヒュンダイi20クーペWRCをシェアする形で交互にシリーズに登場するとアナウンスされた。
なお、来月21〜24日に行われるラリー・モンテカルロではソルドがレギュラー2名とともにタイトル防衛をスタートさせ、続く第2戦スウェーデンでブリーンが2021年シーズンを開始する予定だ。
「ダニとクレイグが、ティエリー、オットと並んで3台目のヒュンダイi20クーペWRCを共有することを確認できてうれしく思う」と語るのは、チーム代表のアンドレア・アダモ。
「我々が今年達成した成果をさらに発展させるためには、一貫性がカギとなる」
「4人のドライバーは今年、全員がスピードとコミットメントを示し、タイトル争いをサポートする勝利と表彰台を獲得した。我々のクルーはその経験と2021年のダブルタイトル獲得に向けたハングリー精神を完璧にブレンドしている。そんな彼らをふたたびチーム迎え入れられることをうれしく思う」
ラリー・イタリア・サルディニアで大会連覇を成し遂げたソルドは「ヒュンダイモータースポーツは僕にとって家族のようなものであり、2020年ほど明確になったことはない」とコメント。
「(新型コロナウイルスの影響で)困難な年だったが、すべてを通してお互いを支え合ってきた。僕たちは毎年成長を続けている。サルディニアでチームと2回目のWRC優勝を果たしたのはその良い例だ」
「2021年にはもっと素晴らしい結果が得られることを楽しみにしているんだ!」
そのソルドとマシンをシェアするブリーンは「WRCのステージでヒュンダイモータースポーツとともに戦う機会を得たことは、僕にとって本当に夢のような出来事だった」と述べた。
「2018年からラリーに参加しているが今年はエストニアで2位を獲得し、自分たちの可能性を実感することができたんだ」
「チームはこのような結果をさらに出すために、僕とポール(・ネイグル/コドライバー)に信頼を置いてくれている。それに応えるためにラリー・スウェーデンを皮切りに全力を尽くすよ」