太田格之進、アキュラARX-06でのデイトナ24時間レース参戦決定。アメリカ挑戦が実現へ

2024年12月11日(水)14時30分 AUTOSPORT web

 ホンダは12月11日、都内で『2025 Honda Racing 四輪レース体制発表会』を実施。このなかで、太田格之進が来年1月にアメリカで行われる、ロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)を含む計3つのIMSAレースに参戦することが明らかにされた。


 鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F/現ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)の卒業生である太田は、2019年からFIA-F4選手権に参戦すると、2022年には全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にステップアップして4勝をマークする活躍でランキング2位となった。


 また、同年にスーパーGT GT300クラス初参戦。翌2023年にはGT500クラス参戦を果たすとともに全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)にステップアップし、デビューイヤーの最終戦鈴鹿で初優勝を飾る。京都府出身の25歳は、今季2024年も引き続きスーパーGTとSFにフル参戦。SF最終ラウンドとなった鈴鹿大会での週末2連勝は記憶に新しいところだ。


 その鈴鹿ラウンドの直後にアメリカへ飛んだ太田は、来季2025年からIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰GTPクラスで『アキュラARX-06』を走らせる、アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング(アキュラMSR)とホンダ・レーシングUSA(HRC US)のチームに合流し、アメリカ・フロリダ州に位置するデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたシリーズ公式テストに参加した。


 また、同テストに先立ってHRC USのシミュレーターでのドライブやLMP2カーでのトラックテストなどを行い、北米における耐久レースのトップカテゴリー挑戦に向けて準備を進めていた。


 そうしたなかで今回、太田のアメリカ挑戦が正式発表され、前述のアキュラMSRから助っ人ドライバーとしてデイトナ24時間レースに出場することが決定した。太田はHRC USがオペレートするチームに加わり、レンガー・バン・デル・ザンデ、ニック・イェロリー、アレックス・パロウと93号車アキュラをシェアすることとなる。なお、太田のIMSA参戦はデイトナだけにとどまらず、6月に開催されるワトキンス・グレン6時間と9月のインディアナポリス6時間にも同チームから出場することが明らかにされた。


「念願の海外挑戦ということで、このようなチャレンジの場を作っていただいたHRCをはじめ、関係者の皆さまに感謝します」と太田。


「海外で活躍するプロドライバーになるたいと思って頑張ってきました。今回の挑戦でまずはスタート地点に立てたということで、まだまだ努力していかないといけないと思いますが、しっかりとチームの力になれるように頑張っていきたいと思います。僕の師匠である佐藤琢磨選手のようにアメリカだけでなく世界中で認められるドライバーになれるように全力を尽くしたいと思います」と新たな挑戦への抱負を語った。


 ともに100年の歴史を持つフランスのル・マン24時間レース、ベルギーで行われるスパ・フランコルシャン24時間レースと並び、“世界三大耐久レース”のひとつに数えられるデイトナ24時間の第63回大会はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2025年シーズン開幕戦として、来年1月25〜26日に開催される予定だ。このレースにはキャデラック陣営から小林可夢偉が出場することが決まっており、最高峰クラスでの日本人対決が実現することとなる。

渡辺康治ホンダ/HRC社長と太田格之進、佐藤琢磨HRCエグゼクティブアドバイザー。車両はIMSA GTPに投入されているアキュラARX-06
会場に展示された93号車アキュラARX-06のモックアップ
アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシングの姉妹車である60号車アキュラARX-06は、トム・ブロンクビストとコリン・ブラウンがフル参戦し、スコット・ディクソンが耐久レースでの助っ人に。デイトナではフェリックス・ローゼンクビストが第4ドライバーとして加わる


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