JFL降格YS横浜選手の監督批判に反応。社会人クラブ強化部「獲得しない」
2024年12月11日(水)10時26分 FOOTBALL TRIBE
Y.S.C.C.横浜(YS横浜)はJ3・JFL入れ替え戦で、高知ユナイテッドSCに2試合合計1-3で敗れ、Jリーグ退会・JFLへの降格が決定。第2戦の試合後、同クラブ所属MF田場ディエゴが倉貫一毅監督を起用法やチームマネジメントを批判したほか、チームの内情を明かしているが、こうした内部情報を公にするやり方に一部のサッカー関係者も反応している。
2019年からYS横浜でプレーしているディエゴは、第2戦終了後に自身のサイトを更新。「Jリーガーじゃなくなった日」というタイトルのもと、クラブの内部事情に綴ったが、その中で「ずっと同じ、人もメニューも、競争率のないチーム、色のないチーム、毎週同じルーティーンワーク」「戦術ではなく結局は気持ちと高校サッカーのような発言に度肝を抜かれる」「メンバーは失点に絡んだ者を変えて、練習メニューはやりたいこと」「自分と『仲良いメンバー』で挑んでいる印象」などと、倉貫監督を非難。
「(メンバーを)変えてたら降格はしていなかった」「絶対に試合に絡めない位置取りの選手が何を思うか」などと、指揮官のメンバー固定がJFL降格に至った主な原因だと主張したほか、「1シーズンで0試合の男には鬼の減俸での単年提示」と契約更新オファー内容も暴露。「満了を覚悟していたので喜ぶべきかとは思うかもしれないが、実際のところは前向きではない」と、YS横浜退団の可能性を示唆した。
このディエゴの情報発信には、賛否含めて様々な意見が噴出。YS横浜、倉貫監督のみならず、同選手のやり方に対しても疑問の声が挙がっているが、南紀オレンジサンライズFC(和歌山県社会人リーグ2部)元監督であり、シュワーボ東京(東京都社会人リーグ2部)で強化部スカウトを務める峯上裕樹氏も関心を寄せている。
同氏は9日にXを更新。「なんだろ。言いたい事は分かるけどめちゃ違和感を感じる」と切り出すと、ディエゴの情報発信について以下のように綴っている。
「監督を経験したものとして、選手発信のこの文章は正直キツイ。しんどい。こんな事を書いてしまう選手と一緒に闘いたいと思える指導者がどのくらいいるのか。監督は結果責任全てを負う。だからこそ選手には取るべきスタンスがあるだろう」
「想像するにこのままYSCCを契約満了で退団するとして、すんなり移籍先が決まるのだろうか?? 普通に心配だが。ブログの内容は肯定も否定もしないが、僕がどこかの強化部なら獲得しない。リスクが高すぎる。何かしらの形で不満分子になる予想が立ちすぎてしまう」
現所属クラブや指揮官への不満をぶちまけたディエゴ。内部情報を公にする選手に対して、サッカークラブのスタッフや強化部が不安を感じるのは当然であるだけに、同選手の今後が心配される。