大谷翔平が語った独特のメンタル論「自分の中で高めていけるかが趣味」「日本の場合は根性、根性みたいなところが…」
2024年12月11日(水)6時0分 スポーツ報知
ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、オンラインでの取材に応じ、自身のメンタルについて語った。
これまで数え切れないくらいの偉業を成し遂げてきた大谷。トップに居座り続けるためには、想像を超える努力が必要となるはずだが、「もちろん子供の頃、野球を始めた最初からメジャーリーグにこうやって来て、本塁打王になったり、MVPをいただいたりとか、優勝できたりとか、そういうところまで最初から想像できたわけではない。なので、上がっていくにつれて、少しずつ見える先が広がってきたような感じではある。この先も、それはあまり変わらないんじゃないかなと思う。少し先を見据えるくらいで十分なのかなというか、そのくらいがちょうどいいのかなとは思ったりはしていますね」と常識にとらわれず、限界を突破し続ける、大谷にしか分からない領域での思いを明かした。
モチベーションの維持については「それはあまり考えたことはないです」とさらりと言い放った大谷。「野球を始めてから、段階が進むにつれて、見える可能性だったり、自分の進む可能性が少しずつ広がってきて、進めば進むほど足りない、足りないという野心みたいなのが増えていったなという感覚。それにプラスして最近、ここの3年とかのスパンで言うと、『足るを知る』みたいな、自分が十分足りているなという、ありがたいなと思う部分というのが周りの環境も含めて多くなってきているので、モチベーションをどう高くしようと思ったことは、ないですね。あまり考えなくてもそこは昔から、進むにつれてむしろ高くなってきたなと思う。別にMVPをもらったからとか、今回優勝したからと言うのはひとつの形でしかない。一番大きい部分というのは現役でいるうちにどれだけ多く技術だったりフィジカルを自分の中で高めていけるかが趣味みたいな部分ではあると思うので、そこは特にあまり考えたことはないですかね」と平然と答えた。
日米のメンタルへの考え方の違いについては「環境的には、日本よりは(米国は)メンタルというのを、技術のひとつみたいなとらえ方というか、メンタルの整え方も学んで、人によっても違うし、そこをカスタムしていく、デザインしていく感じですかね。日本の場合は根性、根性みたいなところがあると思うんですけど、それも善し悪しだと思うので、はまる人にははまると思いますし、はまらない人にははまらないのかなと思います」と分析していた。