F1ベトナムGPのサーキットレイアウトが変更に。コーナーが追加

2019年12月12日(木)16時47分 AUTOSPORT web

 2020年に初開催となるF1ベトナムGPの主催者は、4月のハノイでのレースに向け、修正版のサーキットレイアウトを発表した。今回発表されたレイアウトにはコーナーがひとつ追加されている。


 ハノイ・サーキットは、既存の市街地道路と、F1の最も象徴的な会場である鈴鹿やモナコ、ニュルブルクリンクといったサーキットからヒントを得て作られた、レース専用の常設セクションが組み合わされている。


 2018年11月に発表された最初のレイアウトは、合計22カ所のコーナーを備えていたが、水曜日に主催者が発表した改定版では、コースの最後に新たなコーナーが追加されていた。


 以前は最後の2コーナーは高速の左コーナーと、それに続くさらにタイトな左コーナーで構成されていた。


 しかし市の既存のインフラを見直した主催者は、変更を加えた。現在のコースは、タイトな左ターンの前でさらに右側に曲がっており、その後はよりオープンなもうひとつの左コーナーに続いている。


 コーナーを追加したことで、ハノイはコーナー数でシンガポールに肩を並べることになる。これまではシンガポールがカレンダーのなかで唯一23カ所のコーナーを備えたコースだった。またこの改定で周回距離は5.565kmから5.607kmに延長された。


「新コースを建設し、地理的な評価を行うなかで、F1とFIAの助言によってターン22を調整し、ターン23を追加しました。彼らはイベント主催者と緊密に仕事をしており、すべての変更が標準レギュレーションに確実に準拠するようにしてくれています」とベトナムGPコーポレーションのCEOを務めるレ・ゴック・チーは説明した。


「新たなターン23は100パーセントの左コーナーで、ここから再度コースの幅が15mに拡大します。ハノイで初めてレースをするドライバーたちは、そこでスタート/フィニッシュラインに向けた最後のプッシュができるでしょう」


 チーは、改定版のレイアウトがより良い内容のレース展開と、エキサイティングなオーバーテイクの機会をもたらす助けになることを期待している。「私たちのコースには1.6kmのロングストレートがありますが、それはシーズン中でも最長のロングストレートのひとつです。そこではマシンが時速335kmに達するのを見ることになるでしょう」とチーは語った。

F1ベトナムGPが開催されるハノイ・サーキット

 ハノイ・サーキットは、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズのような多くの近代的サーキットを20年以上手がけてきたヘルマン・ティルケのアドバイスを元に、初めてF1内部のモータースポーツチームによって設計された。


 主催者は先週、300mの長さに及ぶ特注のピットビルを含む建築工事が、予定どおり来年1月初旬に完了することを認めた。


 同国での初グランプリは4月5日に開催される。2020年シーズン3戦目のレースであり、バーレーンGPと中国GPの間に行われる。


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