サガン鳥栖が1年でのJ1復帰を目指すために絶対手放せない選手トップ5

2024年12月12日(木)14時0分 FOOTBALL TRIBE

中原輝(左)福田晃斗(右) 写真:Getty Images

2011シーズンに初のJ1昇格を果たして以降、13シーズンにわたってJ1の座を守ってきたサガン鳥栖だったが、2024シーズンは第34節の結果を受けてクラブ史上初めて降格を味わうこととなった。今季は第3節から3連敗を含む6戦未勝利と序盤戦で躓き、以降は2度の連勝があったものの調子を上げられず。8月に入り監督交代に踏み切るもその後挙げた白星は3つに留まり、最終的に10勝5分23敗の最下位で来季はJ2で開幕を迎えることとなった。


なかなか白星を挙げられないチームにとってさらに苦戦を強いられる要因となったのが、夏の戦力大量流出だ。昨年二桁ゴールを挙げたMF長沼洋一やチームの心臓とも呼べる存在だったMF河原創など主力の多くがJ1他クラブへ相次いで移籍。さらにドリブルを武器に多くのチャンスを演出していたFW横山歩夢も海外挑戦と、期待の若手まで失っていた。


当然、降格となった鳥栖に来季求められるものは1年でのJ1復帰だ。その目標に向かっての補強がファンやサポーターにとっての関心ごとだろう。しかし、やはり懸念されるのがさらなる戦力の流出。夏に続いて冬にも主力がチームを離れれば、補強を行ったとしても戦力の充実を図ったとは言い難いものとなる。もちろん、すべての所属選手が重要な戦力であることに変わりはないが、ここでは今季リーグ戦に出場した選手の中から特に手放せないと言える選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍中の選手は対象外とする)※12月11日時点の情報に基づく。


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中原輝 写真:Getty Images

5位:中原輝


昨2023シーズン、夏にセレッソ大阪から当時J2の東京ヴェルディへ移籍し16試合で5ゴール4アシストと大車輪の活躍でチームを昇格に導いたMF中原輝。今季は冬に鳥栖へ完全移籍を果たして開幕を迎え、第24節以降はスタメン出場を続け最終的に22試合で2ゴール3アシストを挙げている。


特に存在感を放ったのがラスト2試合。第37節の名古屋グランパス戦ではシュート技術の高さを見せての2得点。続く最終節のジュビロ磐田戦ではパスセンスが光り2アシストと大暴れして見せた。そんな終盤戦の働きぶりに加え昨年のJ2後半戦で見せた活躍を思えば、中原は鳥栖が1年でJ1復帰を果たすためのキーマンと言えることから手放せない選手5位とした。




福田晃斗 写真:Getty Images

4位:福田晃斗


今季は開幕戦でいきなりこぼれ球をダイレクトに蹴り込むシュートで先制点を奪う活躍を見せたMF福田晃斗。その後、一時はリーグ戦出場のない時期もあったが、シーズン後半戦ではスタメンに戻り途中12戦未勝利と長いトンネルから抜け出せずに苦しむチームを支えた。


豊富な運動量で広範囲に顔を出し、守備ではスペースを埋め攻撃では敵陣深くまで侵入してチャンスに絡む。攻守に厚みを出すためには欠かせない存在だ。今夏の移籍により、中盤の中央はMF河原とMF手塚康平を失っていた鳥栖。MF藤田直之も今季限りで引退することを発表しており、来季はますます手薄になるポジションの1つだ。それだけに、福田のチームにおける重要性もさらに高まることから手放せない選手4位とした。


原田亘 写真:Getty Images

3位:原田亘


昨季はJ1初ゴールをはじめ4つのアシストなど攻守両面で存在感を示したDF原田亘。今季も、右サイドバックやセンターバックとして主力を務め32試合に出場した。チーム内フィールドプレーヤーにおける最長の出場時間となっていることからもその重要性が窺い知れる。


攻撃面ではさらに磨きがかかり、鋭いグラウンダークロスからのアシストや狙いすましたミドルシュートなど相手の脅威となる武器を披露。3ゴール2アシストと結果を残している。夏にMF長沼やFW横山といったサイドの攻撃の要を失った鳥栖にとって、ポジションは違えど原田の重要性は夏以降さらに増した。来季も主軸としての働きが期待されることから手放せない選手3位とした。




朴一圭 写真:Getty Images

2位:朴一圭


今季リーグワーストタイの失点数が低迷の原因にもなった鳥栖。しかし、GK朴一圭が居なければさらに多くの失点に苦しんでいたことだろう。加入5年目を迎えた守護神は、今季も直近3シーズンと同様全試合にスタメン出場。最終節ではゲーム途中にリードしている状況もあり、今季限りで引退を表明しているGK岡本昌弘と交代する一幕もあったが、シーズンを通してゴールマウスを守った。


開幕から2試合連続となるPKストップをはじめ、高いセービング力で今季も幾度となくチームを危機から救った。また、正確なフィードからチャンスに絡むなど足元の技術の高さでも魅せた。まぎれもなく国内でもトップクラスのGKであり、朴が最後列にいるかどうかはチームに大きな影響を与えることから手放せない選手2位とした。




マルセロ・ヒアン 写真:Getty Images

1位:マルセロ・ヒアン


今季鳥栖にとって補強の目玉でもあったFWマルセロ・ヒアン。昨季所属していた横浜FCでは23試合出場で3ゴールと物足りない数字であったが、今季は30試合に出場しリーグ6位の14ゴールと高い得点力で下位に苦しむチームを支えた。


ゴール前での冷静さとシュート技術の高さが大きな武器。前線でのポストプレーからチャンスメイクにも一役買っており、周りを活かす働きでもチームに貢献している。得点力に加えスピードと高さも兼ね備え、まだ22歳と伸びしろもたっぷり。J2では得点王級の働きも期待でき、チームをJ1復帰へ導く存在となれることから手放せない選手1位とした。他クラブから声がかかることも納得の選手だが、鳥栖としては何としてもクラブに残ってもらいたいことだろう。

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