最終ラップでタイトルを逃したハミルトン「難しいシーズンだったが最後まで全力を尽くした」メルセデス/F1第22戦

2021年12月13日(月)15時23分 AUTOSPORT web

 2021年F1ブラジルGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位、バルテリ・ボッタスは6位という結果だった。メルセデスは8年連続でコンストラクターズチャンピオンに輝いたが、ハミルトンの8度目のドライバーズタイトル獲得は実現しなかった。

2021年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ハミルトンは2番グリッドから好スタートを決めてトップに立つと、途中、ロングスティントを取って走っていたセルジオ・ペレスの後ろを数周にわたり走ったものの、再びトップに立ち、2番手のフェルスタッペンとのギャップを十分に維持して走っていた。しかしレース終盤にセーフティカーが出動したことで、最終ラップ1周のスプリントレースに。リスタート後、古いタイヤでステイアウトしていたハミルトンは、新品ソフトに履き替えたフェルスタッペンに容易に抜かれてしまい、最後の最後で優勝とタイトルを取り逃した。


 メルセデスは、フェルスタッペンがセーフティカー出動時にハミルトンの前に出たこと、セーフティカーにまつわる手順がF1競技規則に従っていないという件について、FIAに抗議を提出したが、これは棄却された。チームは後者の件について、上訴の意思を提出している。

2021年F1第22戦アブダビGP タイトルを逃がし失意に沈むルイス・ハミルトン(メルセデス)と父アンソニー

 ボッタスは6番グリッドから、スタートでふたつポジションを落とし、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に抑えられる形で序盤を過ごした。ファーストスティントを長くとり、終盤は5番手を走行していたが、セーフティカー中にソフトタイヤに履き替えた角田とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)に前に行かれてしまった。
2021年F1第22戦アブダビGP バルテリ・ボッタスのメルセデスラストレースを前にチームが記念撮影

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
 まずはマックスにおめでとうを言いたい。彼のチームにもね。僕らは今シーズン、素晴らしい仕事をしてきたと思う。ファクトリーのみんなもガレージのスタッフも、すごい努力をしてくれたことにあらためて感謝したい。これまでで一番難しいシーズンだったけど、本当に誇りをもって仕事をしてきた。彼らと一緒に仕事をしてこられたことに感謝したいよ。僕らは最後まで全力を尽くした。すべてを捧げてチャンピオンシップをあきらめなかった。もちろん来年も頑張るよ。シーズン終盤のここ2、3か月はクルマのフィーリングもよく、ここ数戦は最高だった。
 まだコロナ禍で大変な時期が続くけど、みんな安全に過ごして、いいクリスマスを迎えよう。そして来年また会おう。
2021年F1第22戦アブダビGP バルテリ・ボッタスのメルセデスラストレースを前にチームが記念撮影

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=6位
 まだレースを終えて誰とも会えていないんだけど、雰囲気は分かるよね。僕らは両方のタイトルが欲しかったんだ。コンストラクターズ選手権を再び獲得できたことは大きい。でも同時に、ルイスが王者になれなかったのは辛いね。まるで自分がチャンピオンを獲り逃したような気がするよ。このレースの勝者はルイスがふさわしいと思っている。でも状況は一変するし、それがこのスポーツなんだ。複雑な気分だよ。受け入れるのに時間が必要かもしれない。

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