キエッリーニが現役引退を発表「人生で最も美しい旅だった」…ユヴェントスではセリエAを9連覇

2023年12月13日(水)11時1分 サッカーキング

ユヴェントス時代には数々のトロフィーを掲げたキエッリーニ [写真]=Getty Images

写真を拡大

 ロサンゼルスFCに所属している元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが、自身の公式SNSを通して現役引退を発表した。

 キエッリーニは12日、自身の公式X(旧Twitter)やInstagramなど各SNSアカウントを更新。下記の言葉を綴り、ピッチに別れを告げた。

「あなたは私の人生で最も美しく、情熱的な旅だった。あなたは私のすべてだった。あなたとともに、私はユニークで生涯忘れられるはずもない旅路を歩むことができた。しかし、今は人生の新たな章を始める時だ。新たな別のチャレンジへ向かい、今よりも重要でワクワクさせてくれる、そんな人生の新たな1ページ目を書く時が来たんだ」

 キエッリーニは1984年8月14日生まれの現在39歳。リヴォルノのアカデミーで育ち、同クラブでトップチームでデビューを飾った後、2004年夏にユヴェントスへの完全移籍加入を果たす。2004−05シーズンはフィオレンティーナへのレンタル移籍を経験すると、“ヴィオラ”の左サイドで不動の地位を確立し、セリエAで37試合出場3ゴール2アシストを記録。シーズン終了後にユヴェントスへ復帰した。

 当初、ユヴェントスでは左サイドバックのバックアッパーとしての位置付けだった。同シーズンはカルチョ・スキャンダルの影響でユヴェントスのセリエB降格が決まり、多くの主力選手が移籍の道を選んだ中、キエッリーニはクラブに残留。負傷者が相次いだ中で左サイドバックだけでなくセンターバックでも活躍し、1年でのセリエA復帰に貢献した。セリエA復帰後は徐々に主戦場をセンターバックへと移していく。カバーリング、フィード、ポジショニングなど様々な能力に磨きをかけ、強靭なフィジカルを武器にユヴェントスの最終ラインを支えた。2018−19シーズンからは元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンからキャプテンを引き継いでいる。

 最終的には2022年夏の退団まで、17シーズンにも渡って“ビアンコネロ”のユニフォームを着用。セリエAの9連覇や5度のコッパ・イタリア優勝など、ユヴェントスの“黄金期”を築いた。ユヴェントスでは公式戦通算で561試合に出場し、DFでありながら36ゴール26アシストを記録している。

 ユヴェントス退団後、昨年夏にロサンゼルスFCに加入。2023シーズン終了時までの1年半の契約を結んだ。2022シーズンは元メキシコ代表FWカルロス・ベラや元ウェールズ代表FWガレス・ベイルらとともにベテランとしてチームを支えると、クラブは3年ぶりにMLS(メジャーリーグサッカー)のサポーターズ・シールド(年間勝ち点制での優勝)に輝いただけでなく、史上初のMLSカップ(東西上位チームによるプレーオフ大会)優勝も達成。2023シーズンは、キエッリーニ個人としては負傷にも悩まされながら、公式戦通算32試合に出場して1ゴールを挙げる。チームはCONCACAFチャンピオンズリーグ2023で決勝まで駒を進めながら、メキシコのレオンに2戦合計1−3で敗北。2連覇を懸けて臨んだMLSカップでも決勝まで進んだものの、コロンバス・クルーに1−2で敗れ、準優勝となっていた。

 活躍はクラブだけにとどまらず、2004年11月にデビューを飾ったイタリア代表でも長きに渡って最終ラインを支えた。これまで国際Aマッチ通算で117試合に出場して8ゴールを記録。FIFAワールドカップは2大会、EUROは4大会出場した。EURO2020では5試合に出場し、“アズーリ”の大会制覇に大きく貢献。フィナリッシマ2022のアルゼンチン代表戦(●0−3)が代表でのラストマッチとなっていた。


【動画】キエッリーニが現役引退を発表

サッカーキング

「現役引退」をもっと詳しく

「現役引退」のニュース

「現役引退」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ